書けない辛み
何か書きたい。あるいは書きたいものがある。なのに書けない。僕の能力では書き表すことができない。
今読んでいるあなたにもこんな感覚はなかっただろうか?
例えば異世界に転移する話。主人公が大勢の敵を翻弄しながら戦っていく話。頭の中では勇者が戦場を自由自在に飛び回り、活躍している。
例えば美少女から愛されすぎて辛い話。いたって平凡な男子高校生の主人公にありとあらゆる美少女が恋する話。僕の頭のなかは妄想のお花畑が広がっている。
なのに、なのにそれを小説として書き記すことができない。
この辛さを経験したことがある人は僕以外にもいるのではないだろうか。
頭の中で考えているとき、僕の小説は完璧だった。もう、書いたらみんなたのしんでよんでくれるだろうと思う。それを言葉に表せないことによって伝えることができない。共有することができない。これはとても辛い。悲しい。悔しい。
例えば戦闘シーン。一言で言えば「活躍した。」だがそれではつまらない。だけど、いちいち説明しているとスピード感がないし、読んでてもつまらない。
例えば恋愛シーン。現実ですらあまりしていないのに、どうやってリアルに書けっていうんだよ。なぁ。
こうやって書き方を考えていけば行くほどつまらなくなっていく。まさに負のループだ。
ああ神様、私達に書く才能をお与えください。ええ、本当に。
読んで下さり本当にありがとうございます。
この思いが伝わっているならばそれだけで作者は自刃するほど喜びます。
本当に読んで下さりありがとうございました。