表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/58

3話 悪魔 中編

 

  「…んっ…!ここは……?」


  どうやら俺はどこかに連れてこられたみたいだ。

  誰にって…?決まっている、あのくノ一に違いない…!

  くそ…!俺の普通ライフがこれからって時によぉ…。

  しかも、なんなんだよ悪魔って…!忍者なのに悪魔倒すってどういうことだよ…!ツッコミどころ多すぎだろ!

  ……違う…!これは夢だ!なんでこの可能性に気づかなかったんだ、俺は…!そういうことなら忍者が悪魔を倒すってことに納得いくぞ…!


  『夢なわけないだろう』


  「…………おやすみ〜」


  …あっれぇぇええ…??おっかしいなぁ?あの人どっかで見たことあるぞ?しかも、俺の心を読んだぞぉ?あれ、これデジャブなんですけどぉ?


  『そうだな、さっきも同じようなことしたもんな』


  「……くそぉぉおお!夢じゃなかったぁぁあああ!!」


  まぁいい、現実を見ようではないか。とりあえず、今の現状を聞き出すんだ。


  「あの〜すみま……」

  『今の現状か?あの後お前が気絶したのでな、私が君のことを担いで私の家まで連れてきた。…おっ、今でちょうど3時間ってとこだな』

  「ちょっ、3時間もですか?!やばい!おかあ…」

  『お前の親には連絡しといた。あと、敬語はいい。同い年だからな』

「そ、そだよねぇ…」


  起きてから、まともに喋ってねえ……。てか、こいつ初対面ってことはないけど、馴れ馴れしくね?


 ……まて、連絡した?


「ち、ちなみに何て連絡を…」

  『すみません、少し彼氏借りますねと』

  こいつ……!なんてことを…!


「そ、そしたら、親はなんと…?」

  『えぇ!?浩ちゃんに彼女いたの?!今日は[彼女できたぜ!ブイブイパーティ]を開いちゃお♪、と』


  ……な、なんてこった……!きっと俺は顔面蒼白しているだろう。帰ったあと親にどう説明すればいいんだよ!


『大丈夫だ、あ…』

「ちょっと、ストーーップ!!整理が追いつかん!!」


  彼女は怪訝そうな顔をした。…意外とその顔怖いのでやめてください…!

  さっき起こったことを含めて整理しよう。

  6時頃、帰宅最中にくノ一出現。悪魔が俺に憑いてると言われ、その悪魔を倒した反動で俺気絶…。そんで3時間後に目を覚ました。親の方には嘘ではあるが、外出の了承を得ている。…得ているのか?まぁ、そこらへんは大丈夫だろう。でも、1つ、いや2つ気になることがあった。


  「あの…1つ良いですか?」

  『悪魔のこと…か』


  もう心読まないでよ…!


  「教えてもらえませんか……?」


  俺は真剣に言った。本当は口外してはいけないことなのかもしれない。それでも、今まで憑いていたっていうのに、それに気づかないでいたっていうのが怖かった。だから知りたい。できれば、今後また憑くようであればそれを対処したい。そう思ったからだ。

 

  『……いいだろう』


 彼女は俺の真剣さを認めてくれたのか、溜息をつきながらも、答えてくれた。


  『……悪魔は、初めて抱いた深い悲しみで生まれ、…そしてその生んだものに取り憑く』


  彼女は躊躇うかのようにそう言った。



深い悲しみ……浩介の深い悲しみとは一体なんなのか、次回に続く…



なんちって♪






…すみませんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ