表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/58

20話 式神 マシロ

今回短めです!

 


  修行を終えた俺たちは帰路についた。

  …帰路つっても、そこらへんにある屋根だけど。

  今さらなんだが、家やビルの屋根をぴょんぴょん跳ねるのって、結構怖いんだよなぁ……。


  ……え?人に見られないのかって?皆スマホいじってるから思ってる以上に見られないんだよなぁ。スマホ万歳だぜ!

  もちろん、師匠は先にさっさと帰っちまったけど。



 ---


  そして、現在8時。リビングにて


  「さあ、この3つの刀から好きなの1つ選べ」

  「……いやポ◯モンの『最初の3匹』かよ?!」

  「お?その例えはうまいな」

  「いや共感されても困るんだけど?!」


  本当にこの人はツッコミ製造機かよ…。

  それにしてもこの刀……。マナのオーラがすげぇなぁ……。それぞれ左から緑、赤、青……って本当にポ◯モンみたいだなおい!


  「この刀はそれぞれ式神がマナによって組み込まれている。だからその式神のオーラが出ているのだろう」

  「へぇ…式神ってあの陰陽師とかの……」

  「そうだ、これは書物に書いてあったやつの応用だな。」

  「マナって何でも有りなんだなぁ…」


  それにしても、式神ってどんななんだろう。悪魔とはどうやら違うっぽいしなぁ。


  「式神は人間に忠誠を誓った悪魔だ。本来悪魔なんて黒い塊みたいのが多いが、そうじゃない形あるやつらはここに組み込まれている『式神』と『魔物』と別称がある。まぁわかると思うが『魔物』は悪いやつらだ」

  「うん、大体わかったけどなんでもっと早く言わないの?!」

  「そんないっぺんに言っても覚えられないだろ?」

  「た、確かに……」


  的確すぎて納得せざるを得ないな……。


  「まぁ、そういうことだ。ちなみに私のも式神が組み込まれている。どんな奴かは知らないがな。その3つの式神も知らん」

  「知らなくて良いのかよ…」

  「知らなくても生きていける」

  「妙な説得力!」


  現に生きて俺の前に座っているわけだし。

  それにしても刀かぁ……!カッコいいなぁ!これで悪魔を倒すのか!本当ジャンプ漫画みたいな展開になってきたな!


  「さぁ、3体の内から好きなポ◯モンを一体選ぶのじゃ」

  「いや、ポ◯モン言うてるし!てか博士かっ!あと、何その急なボケ?!」


  はぁー、はぁー……。まさか、ツッコミで息切れする日が来ようとは……!

  ますます師匠が分からなくなってきたんですけど。

  とりあえず、刀どれにしよう!

  俺がポ◯モンやる時は大体、水属性だからなぁ。まぁ、直感に従ってここは青色にするか!


  「お?お前さんは『凍』を選ぶんじゃな?」

  「まだそれやるか!てかなに?とう……?」

  「あぁ、それぞれに名前がついてる。お前が手に取ろうとした奴は『凍』。赤い奴が『焔』(ほむら)。緑の奴が『樹』(じゅ)だ。名前聞けば分かると思うが凍らせたり、燃やしたり、……樹木で攻撃するという特殊能力が備わっている。」

  「おい、樹の奴がわからなかったんだろ?そうなんだろ?」

  「まぁ、どれでも良いと思うぞ?マナを注げば大した差にならないしな」


  スルーですか。まぁいいけど。

  そういえば、師匠のはどんな刀なんだろう。


  「私のは『斬』だ」

  「あぁ、なんとなくそんな感じしますわぁ」


  まぁ、流石に人間とマナの力だけじゃあ、あそこまで早く木を切れないよな。しかも、千切り……。

  なんか、選ぶのも面倒くさくなってきたなぁ……。

  ええぃ!もう面倒くさい!これでいいや!

  俺は目を瞑って適当に刀を選び、手に取る。


  「……これは『凍』か!」


  目を開けて、手に取った刀を確認した瞬間。

  刀が青く光り出した。


  「うおぉおお!なんだなんだ?!」

  「これは一体……?」


  俺達は腕全体で光を遮断する。そのぐらいの発光量だった。

  光が消えたかと思ったら、今度は後ろにあるテレビの前に人らしき気配がした。


  「誰だ!!」


  俺は持ち前の危険察知能力のおかげでそいつの存在を確認できた。


  「やぁ!『凍』の中にいた式神、雪女のマシロだよ!よろしくね、マスター!」

「「………え?」」


  俺は振り向きながら、師匠は日常的に腰に提げてる刀に手をかけながら、呆けていた。


  ていうか、師匠とのシンクロ率高いな…。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ