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【出航!!】いざ!ル・サンチェ島へ!!

 おはよーございます……!皆さん……!

 今日はいよいよル・サンチェ島へ行く日ですね……!

 ちょっと早朝なので声抑え気味です……!では、早速向かいましょう…・・・!




 着きましたね!いつもよりも人通りが少ないです!えっと……リオンさん達は……あっ、いました!

「リオンさーん!レレイさーーん!!」

「あら、フミヤ、早いわね?」

「当然です!10分前行動は基本!ブンヤとしてはスクープを撮り逃すわけにはいきませんからね!」

「流石ですね、フミヤ」

 ふふーん!褒められちゃいました!やっぱり褒められるのは気分がいいものですね!

「さて、じゃあそろそろ船に乗りましょうか?」

「はい!文屋!準備出来ております!」

 ついに異世界で船に乗る事になりました!野郎共!乗り込めーー!!



 今現在、文屋は船内にいます!しかし大きいです!文屋がいた世界でもこの位の船は見かけましたね!この船は煙突があったので、蒸気船なのでしょうか?

「フミヤ、こっちです」

 むっ!リオンさんが呼んでおります!

「何でしょう!?」

「今から船室に移動します。はぐれないようにしてください」

 ほほう、船室!文屋何だかお金持ちになった気分であります!では、早速向かいましょう!



「ここが船室みたいね」

「そのようですね」

 おおーー!大きい!何ですかこの部屋は!?滅茶苦茶大きいです!いったいどれだけお金を積めばこんな部屋が借りられるのでしょうか!?

 ……くっ!ブンヤのさが!撮らずにはいられません!

「フミヤ?」

「申し訳ありません!文屋は、今猛烈にネタの匂いを感じているのです!」

「いえ、そうではなくて……そのカメラ、以前も使っていましたが、どこの物なのですか?」

「そういえば……初めて見る形ね?」

 しまったーーっ!?前もこういう事あったというのに、またやってしまうとは……!ふ、文屋は呆けてしまったのでしょうか……!?

「あの……あれです……祖父が、作ったものでして……文屋にもちょっと製法が分からなくてぇ……!」

 つ、使いまわしですが、これしか良い嘘が見当たりません……!

「あなたのお祖父さんが?」

「なるほど。フミヤの家系は皆、興味深い人ばかりなのですね!」

 い、今凄く失礼な事言われた気が……いえいえ!リオンさんに限ってそんな事言う人じゃありません!多分、素で言ったんです!

「そそ、そうなのですよ!祖父は本当に変わった人で~……」

 うぅ……お祖父ちゃんごめんなさい……文屋は酷い嘘をついてしまいました……。

「ちょっと見せてもらってもいいかしら?」

 ぐっ……!こ、断ると怪しいですよね……!な、なるべくカメラから手を離さないようにして、渡さない様に気をつけましょう……!

「ど、どうぞ……?」

「ありがとう。……あの、手を離してくれると助かるんだけど……」

「い、いやあの……これ大事な物なんで……このままでお願いします……!」

「そ、そうなのね。じゃあ、このまま見るわね?」

 ふぅ……何とか納得してくださいましたか……。

「不思議ね……カメラってこんなにコンパクトに出来るのね」

「ほ、他のカメラはどの位の大きさなんですか?」

「フミヤ見た事無いの?これよりも大きくて、撮った写真もすぐには見れないのよ」

 ふむむ……写真乾板でしょうか?だとしたら、それぐらいの科学レベルはこの世界にあるという事でしょうか?これは思わぬ情報です。

「これすぐに見れるのよね?ちょっと見せてもらえない?」

 んん……これは、見せても大丈夫でしょうか?別に技術そのものを見せる訳では無いので大丈夫ですかね?

「えっと……では、これとかどうでしょうか?」

 とりあえず、スイーツラビットの写真でも見せましょうか。私がいた世界の写真を見せる訳にはいきませんし。

「あら、これは……」

 うん?どうしたんでしょう?

「リオン。来てみなさい」

「何でしょう、レレイ?」

「これ、あなたが好きなやつでしょ?」

「あっ……!」

 そういえば、リオンさんはモフモフしているスイーツラビット等が好きなんでしたね。ふふふ、目がキラキラしています!

「あの……これ、前に撮ったものですよね?」

「そうですよ!初めてリオンさんに出会った時のものです!」

「あの……えっと……」

「……フミヤ。この写真現像出来る?」

「うーん……すみません。このままだとちょっと……。専用の道具がいると言いますか……」

 これはリオンさんが欲しがってるからこの写真を現像したいって事ですよね……。

 うーん……そういえば文屋も深く考えていませんでしたが、これどうやって現像しましょう?現像出来ないと写真に載せることも出来ません。……ちょっと考えておきますか。

「そうですか……」

 ああ、そんな顔しないで下さい……。必ず何とかしますから……。

「リオン、そんな顔しないの。ほら、折角この船に乗ったんだから、息抜きでもしましょう?」

「はい、そうですね。レレイ……」

 す、凄い凹んでますね……。まあ、レレイさんの言う様に息抜きでもすれば少しは元気になってくれるでしょう。


 娯楽施設にやってきました。

「レレイ!レレイ!これはどうやるのですか!?」

「えっと、それは……」

 リオンさん、ビリヤード台の前で大はしゃぎしてますね。ふふっ、ちょっと可愛いです!

「……と、こんな感じかしら?」

「分かりました!やってみますね!」

 リオンさん、ビリヤード初挑戦なんですね。

 おっ、構えてますね。中々様になってます。一枚撮っておきましょうか。

 ……よし!これも現像出来そうだったらしておきましょう。

「レレイ!見てください!全部球を落としました!」

「初めてにしては上手ね」

 リオンさん。本当に楽しそうですね。普段、あまり遊べてないんでしょうか。




 あぁ……遊びましたぁ……本当に、こんなに遊んだのは久しぶりです。……もう夜ですし、寝ましょうか。

「フミヤ、一人で寝れますか?」

 リオンさんは私の事どういう人間だと思ってるんですかね……?

「……大丈夫です」

「フミヤ、こっちに来て下さい。船は揺れるので危険です。一緒に寝ましょう」

 ……レレイさん、何とかしてください。

 ……寝てますね。

 しかし、いったいどうしたと言うんでしょう?リオンさん、急に一緒に寝ようとか言い出しましたし……。

「リオンさん……もしかして、船の揺れが怖いんですか?」

「……そんな事はありません。フミヤは小さいので、心配なのです」

 …………仕方ありませんね。結構しつこく来そうですし……。

「分かりました……一緒に寝ましょう」

「こっちです……!さあ、早く……!」

 リオンさんのベッドに潜り込みます。……まあ、たまには誰かと一緒に寝るのもいいかもしれませんね。

「もう寝ますよ……リオンさん……」

「はい。おやすみなさい」

「……おやすみなさい」

 っ!?またあの時みたいに抱きしめてきましたね……。こればっかりは慣れる気がしません……。

 うぅ……体の真ん中辺りがむずむずします……。リオンさんはさっきから体全体で引っ付いてきてますね……。まあでも一日ぐらいだったら、多めに見ましょうか。

 それでは皆さん。一旦おやすみなさい。次回はいよいよル・サンチェ島に着くと思います。


「ちょっと、リオンさん……首筋の匂い嗅がないでもらえません……?」

「ん~……」

 完全に寝てますねこれ……。もしかしてリオンさんって結構甘えん坊なんでしょうか……?

 はぁ……寝辛い…………。

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