【姉妹!!】リオン嬢、まさかの妹と邂逅!!
どうもどうも皆さん! 童心に返ったかのように蝶を追いかける文屋です!
いやぁしかし何だか文屋の冒険も終わりに近付いてきてる感じがありますねぇ! いったいどんな結末が待ち受けているのでしょうか!?
「およ?」
ピューパさんが出してくれた蝶、海辺沿いの洞窟の中に入って行っちゃいましたね。この街にあんな所があったとは……。
「レレイ……」
「ええ、あの奥ね」
「早速行きましょう!」
「待ってください!」
うん? どうしたんでしょう?
「フミヤ……聞きたい事があります」
「何ですかリオンさん?」
「引き返すのなら、多分ここが最後のチャンスです。ここに入ったら、もうどうなるかは分かりませんよ」
「リオンの言う通りね。私はリオンのためならどこまでも付き合うつもりだけど、あなたはどうするの?」
うむむ……もしかして文屋の事、遠回しに邪魔だって言ってます……?
「勿論文屋も行きますよ? ここまで来といて、今更『はいさよなら』っていうのも変でしょう? それに、この先にはドデカイスクープがありそうなんです! お預けなんて嫌ですよ!」
「……そうね。あなたは、そういう子よね」
「分かりました。ではフミヤ……行きましょう」
「勿論ですとも!」
こっちに来てからの一大スクープになりそうなネタの匂いがするんです。こんな所で帰るなんて、ブン屋の血が許しませんよ! さてそれでは……待ってぇ~~~蝶々さぁ~~~んっ!!
さて、結構深い所まで来ましたけど、何か変な感じですね。洞窟の中なのに妙に明るいです。どこにも明かりになってる様な物は見当たらないんですが……。
「レレイ、ここ……」
「ええ、妙ね」
お二人も気付いてらっしゃる様ですね。ここ、明るさもそうなんですが、妙に広いんですよね。途中までは普通の洞窟って感じだったのに、何故かここだけくり抜いたみたいになってるんですよ。しかも壁には色んな武器が並べられてますし。
「何かコロシアムみたいですよね?」
「……! 待ってくださいフミヤ!」
はわわっ!? ななな、何ですか!? 急に大きい声出したらビックリなんですが!
「……あなたは」
え? あれ……よく見たら誰か倒れてますね。
「リオン、気を付けて」
「……姉さん、ですか?」
あっ! よく見てみたら倒れてる人、リオンさんにそっくりですね! お話に聞いていたお姉さんでしょうか!?
「…………お姉……ちゃん?」
「え?」
「は、ははっ…………ああ……理解、してな……ハナシ、か……」
……ん~? どうやら違うみたいですが、お姉ちゃん? リオンさんには妹さんは居ない筈ですが……?
「どういう事ですか、あなたはいったい……」
「やっぱ……似てん、だねぇ…………私はっ……」
「……あなたもリオンなのかしら」
「……そ……リオ、ン。同じ、リオン……ってハナシ……」
もしかして、トリスメギストスさんはまたリオンさんを作ったって事なんでしょうか? でもだとしたら、何でこんな所に倒れてるんでしょうか? 何か焦げてる様な匂いもしますし。
「作られたのですか……?」
「そそ……お姉ちゃん、と……同じってハナシだ、ね……。あいつ……殺すためにね……」
「あいつ? 私では無いのですか?」
「変な事、聞くんだね……。じぶっ……の……姉殺したいなんて、考えっ……ないじゃん……」
う~ん……この妹リオンさんの言ってる事から考えると、どうやらトリスメギストスさんには殺したい相手が居る様ですね。でも妙ですね。あの人はただ娘さんを復活させたかっただけなのでは?
「……誰に、やられたんですか?」
「言える訳ないじゃん…………私にも、誇りっ……が、あるんだ、し……」
「ねぇ妹さん」
「何かな、お姉さん……?」
「私は、リオンとはもう長い付き合いよ。お互いの間に隠し事なんて滅多にしないわ。何でか分かる?」
「……何でだろ」
「家族だからよ。自分の弱い所を見せても安心出来る相手だから。弱い所も、許せる相手だから」
そうですねぇ……自分の弱さを出せるっていうのはそれだけ信頼してるって事ですもんねぇ。まあ文屋には弱点そんなに無いんですけどね!?
「分かんないハナシだなぁ……理解、出来ないよ……戦い、こそっ……人の本能で、しょ?」
「……リオン、私もかつてはそうでした。でもレレイと出会って変わったんです。戦いばかりが、生きる道ではありません」
「…………やっぱ凄いな……」
「何がですか?」
「何か、さ……お姉ちゃんが言うと、変に説得、力があるなって…………ああ、でも……そういう風に感じる様に、作られた、だけか……」
どうなんでしょうか? いくら人工的に作られた命でも、どういう考えを持つかまではそれぞれだと思うんですけど……。
「あの、さ……」
「何ですか?」
「この先にさ……三叉路があるんだ。そこ、右に、行ってみてよ……」
「そこに……あなたを作った者が居るんですね?」
「そ、だね。うん……そう」
まさか情報を頂けるとは! こういうのって普通『誰が貴様には喋るか!』って展開が多い気がするんですが、ありがたいですねぇ!
「妹さん……あなたはどうするの。その怪我、相当なものよ……」
「お姉さんは、優しいんだね……でもいいんだよ。どうせ、痛くないし…………死んだりは、しないよ、きっと……」
「……いいのね、助けなくて?」
「うん…………いらないってハナシ……」
「……行きましょうリオン。もう、終わらせないと」
「そうですね……もう、こんな人間が生まれないためにも……」
……妹さん、本当に痛く無さそうですね。どう考えても相当な火傷を負ってそうなんですけど、そういう体質なんでしょうか? 世界には生まれつき痛みを感じない人が居るというのは知ってましたけど、これ程のものなんでしょうか?
いつもの文屋なら、怪我人を放置して先に行くなんて事はしないんですが、今回は先を急ぎましょう。もしここで助けようとしたら、妹さんの名誉を傷付ける事になっちゃいますからね。きっと、大丈夫ですよ。
「行きましょう」
「ええ、早く終わりにしましょう」
「はい! 絶対全部記事にしちゃいますよ!」
文屋ダッシュ! 妹さんの方は振り返りません! 振り返ればきっと戻りたくなってしまいます! あの人は自分で大丈夫って言ったんですから大丈夫なんです! 今の文屋達に出来る事は、トリスメギストスさんを止める事です! そのために正義の心を燃やしながら、いざ行かん! 洞窟の最深部へっ!
あっ皆さん! 洞窟の奥に辿り着いたらまたお会いしましょう! それではグッバイなら!!




