あたしが生きている
目が覚めた感覚があった。
視界に映った見覚えのない天井。
良くある小説なんかでは、「ここはどこだろう?」なんて下手な台詞があるけど、あたしはわかってたんだ。
ここが病院であること。
きちんと昨夜の出来事はあたしの記憶にある。
目覚めたここが天国でないなら、染みがうっすらついた、もとは真っ白であったろう天井は、間違いなく病院だ。
隣には、泣き崩れた母の姿も、心配そうに見守る父の姿もなくて、ぼんやしとした思考回路のまま、あたしはナースコールも押さずに、再び眠ることにした。
視界に映った見覚えのない天井。
良くある小説なんかでは、「ここはどこだろう?」なんて下手な台詞があるけど、あたしはわかってたんだ。
ここが病院であること。
きちんと昨夜の出来事はあたしの記憶にある。
目覚めたここが天国でないなら、染みがうっすらついた、もとは真っ白であったろう天井は、間違いなく病院だ。
隣には、泣き崩れた母の姿も、心配そうに見守る父の姿もなくて、ぼんやしとした思考回路のまま、あたしはナースコールも押さずに、再び眠ることにした。
目を開けたら、そこは古びた天井だった。
2011/01/21 01:49