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詩全集3

雪の園

作者: 那須茄子

悴んだ指先で探した

君の体温のその先

雪はただ白く降っていた


何も知らないフリで

無機質な街灯の下

僕らの影が一つに溶けてく


鼓動だけがやけに響いて

透明な嘘みたいだ


ねえ世界が凍りついたって

僕の心臓ここは熱いままだよ

君のに映る全てを

凍てつくガラスで閉ざして

二人だけの冬に閉じ込めたら

張り詰めた沈黙が切なくなって

吐き出した白い息が星になる



ああ言葉はいつもすり抜けて

形のない願いだけが溢れてく

君の冷たい指先を僕の掌で温めて

永遠を信じていたんだ


もしこの愛が幻でも

僕は君を忘れられない

降り積もる雪のように

純粋で脆くて美しい 


僕らの心臓ここは確かに動いていたんだ


何も知らないフリして

無機質な街灯の下をくぐれば

僕らの影が一つに溶けてく

透明な嘘のように

それでも

雪はただ白く降っていた

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切ないエモさがよきやねぃ  (u_u*)
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