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第5章 代償

第5章です。遂に克也と決着!しかしそれだけでは終わらなかった。

翌日、再び部員会議が始まった。

中学顧問「じゃあ、一昨日の続きから始めましょうか。克也くん。もう一度君の主張を聞いてもいいかな。」

克也「はい。俺は最近澪は少し自分勝手な風に感じました。加えて、一昨日はあまり触れられませんでしたが彰人くんの行動にも、問題点があるように思います。」

中学顧問「うん。ありがとう。これに関して何か言うことはある?2人とも。」

全部員の目線がこちらに集まる。怖い。今からでも逃げ出したくなるような重い空気が私を襲った。

彰人「一昨日も澪さんからの指摘があったように具体的にどういった言動がそう捉えられてしまっているのですか?」

克也「色々ありますよ。ソロパートをやや強引に奪ったり、私の意見を聞かずに自分の意見のみを通して練習を進めたり。合奏は、全員で作るものです。それを彼女は自分の思い通りに動かそうとしている。」

デタラメだ、こんなのおかしい。同じパートの後輩も違うことはわかってるはずなのに、なんで何も言ってくれないの?あんまりだよ。泣きそうになっていたそんな時、

彰人「へぇ、意外とましな言い分を持ってきたね。」

と、急に軽い口調で話し始めた。部員全員が、驚いた顔をしながら彰人を見た。

克也「....どういうことですか?」

克也は多少驚いたが、すぐに動揺を無くし彰人を問い詰めた。

彰人「いやいや、もう隠さないで言っちゃいなよ。どうせ勝てないんだから。」

克也「何を言ってるのか全く分かりません。」

彰人「あぁそう。なら言うけど、お前さ

澪と俺を退部にさせようとしてるだろ?」

克也「な、なにを」

全員がざわつき始める。

克也「で、でっち上げだ。俺らを悪者として立たせようとしてもそうは...」

彰人「でっち上げ?ご冗談を。紛れもない真実だよ。逆にでっち上げはそっちだろ?」

克也「はい?!そこまで言うなら何か根拠はあるんですか?」

彰人「あるとも。まず、一昨日。あの時澪に『具体的に何をしたっていうんですか。』と言っていた。そんなご立派な理由があったなら、なんで一昨日言わなかった?」

克也「それは...彼女には改善すべき点が多すぎて、何を言うべきか悩んでいたからですよ。」

彰人「逆だろ?でっち上げだから理由が思いつかず咄嗟に答えられなかったんだろ?」

克也「何を馬鹿なことを」

彰人「なら聞いこうじゃないか。他にどんな理由があるのか。ただし克也じゃなくてお前にな。」

そう言って彰人は瑠璃を指した。

瑠璃「わ、私?」

彰人「あぁ、克也の意見に賛同してたし、何が気になったんだ?」

瑠璃「澪は最近、私にもイチャモンを着けるようになりったんです。自分の思い通りにするために。そうでしょ?!」

瑠璃が私を睨みつける。

彰人「さっきから聞いてみれば、お前らの意見には信憑性がまるでないな。」

瑠璃「は?どういうこと?」

彰人「うちの部活はフルートパートと、クラリネットパートが同じ部屋で練習してるだろ?今の意見は全部そのパートの人にしか分からないじゃないか。何か全員が分かりそうなものは無いのか?」

瑠璃「それは...」

彰人「つまりこれは、澪をはめるために作ったもので、実際にそんなことは起きてないってことだ。」

克也「デタラメだ!いい加減にしてくれ!」

克也が焦り始める

中学顧問「まぁまぁ落ち着いて。今日はもう時間だし、また後日にしようか。」

こうして部員会議は終わった。その日の帰り、彰人と克也が2人で話しているところに遭遇した。

克也「お前、やってくれたな?」

彰人「その言葉は自白ととっても?」

克也「何が狙いだ?」

彰人「強いて言うなら、お前みたいなやつを消すことかな?」

克也「てめえ!」

克也は馬乗りになり彰人を殴り始めた。私は急いで先生を呼び辞めさせた。彰人は起き上がった後に、

彰人「今の話の内容は全て録音済みだ。これで終わりだよ。」

そう残して帰って行った。

後日、克也は部活を辞めた。他の部員は何が何だかわかっていなかったが、説明されることはなかった。瑠璃は部活に残ったが、あんなことがあった後では話しかける人もおらず孤立していた。

こうして、平和が戻ったと思った。だが数日後、彰人にと話してる時にこんなことを言われた。

彰人「俺も近々退部すると思う」

澪「な、なんでよ。もう解決したのに。」

彰人「あいつらは後輩にしたわれてた。事実が分からない他の部員は、俺が克也をはめたと思っているだろう。」

澪「そ、そんな。」

彰人「まぁまだ確定はしてない。あくまで可能性の話だ」

澪「そ、そうだよね。」

私は内心彰人が辞めることになるのを覚悟した。でも、そうはならなかった。でも、辞めてた方がまだマシだったのかも。




廻「今のところ、彰人が辛くなる様なことはないね。」

澪「うん。でも、ここからが辛いんだ。」

廻「どういうこと?」

澪「その後、彰人はいじめに合ったんだ。」

廻「はぁ?なんでそうなるのよ!」

澪「簡単な話だよ。彰人の予測が当たっちゃったんだ。」


そう。彰人はあの後酷いいじめにあった。その裏には瑠璃がいた。

瑠璃「私達をはめたこと後悔させてやる」

残念なことに、あの二人の人望は結構あった。あんなことが会ったとはいえ簡単に崩れる程じゃない。ましては克也が辞めたことで、瑠璃の場合巻き込まれただけで説明が着いた。

いじめは日に日に過激になっていった。それでも彰人は表に出さず、耐え続けてきた。でもある日、私にもいじめが来るようになった。まぁ元はと言えば私の事で揉めていたし、必然ではあったんだろう。でも、その時、彰人の空気が明らかに変わった。

彰人「俺のせいで...」

彰人は自分のせいで他人に迷惑がかかるのを嫌っていた。それに加えて、これまでのいじめによるストレスもあったんだろう。怒り、苦しみ、悲しみ、その全てが混ざった様な顔をしていた。心が不安定になった彰人は部活を退部せざるを得なかった。

彰人「俺のせいで、ごめん。俺は迷惑なやつなんだよ。」

去り際、彰人はこんなことを残した。そして、その言葉を裏付けるようにいじめは起こらなくなった。




話を終えた澪はとても辛そうな顔をしていた。

澪「あれから彰人は、自分は生きてると迷惑をかける。なら自分はどうなっても構わない、って考えるようになったんだ。」

桜「そうだったのね...」

場が重く辛い空気になる。その時、私に1本の電話がかかってきた。こんな時に誰?と思いながら見ると担任からだった。

廻「はい、廻です。」

担任「彰人の親御さんと連絡が取れた。」

廻「本当ですか?!」

担任「あぁ、彰人がどういう状況なのかも話してくれるようだ。1度、学校に来てくれ。」

私達は急いで学校に向かった。

担任「ん?そちらの方は?」

澪「初めまして、私彰人の中学時代の友達の澪と言います。先程、廻さんたちに情報を共有していたところです。」

担任「そうだったのか。まぁ詳しい話は車の中で聞こう。さぁ、乗れ。」

佐久「どこに行くんですか?」

担任「病院だ。」

ご意見ご感想などありましたら是非ともお願いいたします!

次回、彰人の不登校理由が遂に判明します!

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