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YAMAGUCHI DEAD END  作者: 遠藤信彦
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2047年9月

アメリカと中国の戦争は主に東シナ海での海戦であった。攻め手のアメリカに対し、中国が守り手であった。一進一退の攻防が続き、優劣はつかなかった。状況を打開するためにスティーブンソン臨時大統領は予定通り、新たに2発の核爆弾を日本に落とした。前回と同じく東京と富士山跡であった。東京に落とした爆弾はカトリーナといい、前回の爆弾の1.2倍の威力を見せた。東京には人はほとんど残っておらず、新しい人的被害はほとんどなかったが、東京の地形は確実に変わってしまうほどの威力だった。もう一つ、富士跡に使われた爆弾はジョニーといい、小型の核爆弾だった。効果半径は大きくないが、爆弾にしては珍しく下方向に威力を発揮する形の新型爆弾であった。その結果、富士跡は深さ数百メートルに達するほど抉れた。前回の核爆弾は火山活動を誘発し、マグマが噴き出るほどの威力を見せたが、今回はそれ以上で、あたりはまるでマグマの海のようだった。炎が絶えることのなく空を焦がし、夜のない世界を造った。


中国はそれに対し、福岡と北海道にミサイルを落とした。福岡に使われたのは有毒物質を蒔くタイプの化学ミサイルで、日本語で冷たい恨み、中国語で冷怨レンヤンミサイルと呼ばれるものであった。命中した総数は28発であった。冷怨ミサイルは小型ではあったが、効果が素晴らしく、多くの福岡人が苦しみ抜いて死んでいった。また北海道に使われたのは焼夷爆弾であり、名前を紅玉、中国語でホンユウミサイルと呼んだ。この紅玉ミサイルが北海道の十勝平野を文字通り火の海にした。この炎はいつまでも燃え続け、まるで永遠を感じさせた。

どちらの爆弾も中国の科学技術の粋を結集させた自信作であった。中国主席は爆弾の効果を確認した跡、アメリカ政府に対し、中国のミサイル技術を誇り、まだまだ新型爆弾を用意している。アメリカ本土決戦の時が楽しみだと声明した。

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