エピローグ
「お前ら、ぶち殺しちゃるけぇの」
エピローグ
『ごめんなさい!許してぇ!』
金髪の短髪にたくさんのゴールドのピアスをした若者が顔を腫らしている。白い特攻服を纏っているが、自身の血で真っ赤に染まり、せっかくの刺繍が台無しになっている。若者は土下座をしていた。よく見ると彼の左手の指はあらぬ方向に向いており、その本来の機能を失っている事を知ることができる。耳の裏からも出血しており、その血が背中を染めて白地の服に映えて綺麗だった。
背中には『広島鬼道』とあり、彼の所属だと思われる。
その血まみれで土下座している若者の向こう側に、大きな体の男が立っている。右手には鉄パイプのような棒を持っている。
大きな体の男はその鉄の棒で金髪の若者の横顔を引っ叩いた。若者がひっくり返り、両手で撃たれた箇所を押さえながら悶絶している。文字通りのたうち回っている。大きな男は無表情だ。感情がないみたいだ。もう一撃を加えた。若者が歯を押さえ、もう一度転げ回った。転げ回った後に散らばった歯をかき集めている。涙を流しながら一つ一つ丁寧に拾っている。もう2度と元には戻らないのに。
大きな男は鉄の棒を捨て、若者を拳で殴り始めた。何度も殴った。10発までは数えていたが、そのあとは面倒くさくなって数えるのを止めた。若者が痙攣し始めたので、大きな男は殴るのを止めた
大きな男は黒い皮のジャンパーを着ていた。その背中には白のペンキ文字でDEAD ENDと書いてあった。