表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
YAMAGUCHI DEAD END  作者: 遠藤信彦
1/35

エピローグ 

「お前ら、ぶち殺しちゃるけぇの」

エピローグ



『ごめんなさい!許してぇ!』

金髪の短髪にたくさんのゴールドのピアスをした若者が顔を腫らしている。白い特攻服を纏っているが、自身の血で真っ赤に染まり、せっかくの刺繍が台無しになっている。若者は土下座をしていた。よく見ると彼の左手の指はあらぬ方向に向いており、その本来の機能を失っている事を知ることができる。耳の裏からも出血しており、その血が背中を染めて白地の服に映えて綺麗だった。

背中には『広島鬼道』とあり、彼の所属だと思われる。


その血まみれで土下座している若者の向こう側に、大きな体の男が立っている。右手には鉄パイプのような棒を持っている。

大きな体の男はその鉄の棒で金髪の若者の横顔を引っ叩いた。若者がひっくり返り、両手で撃たれた箇所を押さえながら悶絶している。文字通りのたうち回っている。大きな男は無表情だ。感情がないみたいだ。もう一撃を加えた。若者が歯を押さえ、もう一度転げ回った。転げ回った後に散らばった歯をかき集めている。涙を流しながら一つ一つ丁寧に拾っている。もう2度と元には戻らないのに。


大きな男は鉄の棒を捨て、若者を拳で殴り始めた。何度も殴った。10発までは数えていたが、そのあとは面倒くさくなって数えるのを止めた。若者が痙攣し始めたので、大きな男は殴るのを止めた


大きな男は黒い皮のジャンパーを着ていた。その背中には白のペンキ文字でDEAD ENDと書いてあった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ