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竜たち、薬屋の店員になる

二体の竜と、共同生活二日目の朝。


 薬屋にて、リリスとスノウが作ってくれた朝食を食べ終えて、開店準備をしている頃合い。


「あらー! ジルニアさんから聞いて飛んで来たけど、こんなにかわいい子たちがウチに住んでくれてるのね!!」


 飛び込むようにモカがやってきて、リリスとスノウを見るなり、満面の笑顔になっていた。


「このお家で不自由してない。大丈夫?」


「は、はい。カムイ様にもよくして頂いておりますし」


「問題ないわ。カムイ、ちゃんと撫でてくれるし……」


「あらあらあら! 本当にいい子達ねえ。カムイ君ともちゃんと一緒に生活できているみたいだし」


 モカは笑顔で言った後、トーンダウンして、


「……今回は怖い目に合わせてゴメンねえ」


 この召喚士の町を大切に思っているからこそ、モカは召喚獣たちのフォローについては大事にしている。


 ……そもそもが、俺みたいなのを拾ってくれるくらい優しい人ではあるけれど。


 捨てられた子たちに、こんな感じで溺愛するのは、これまでもあった事だし。しかもウチの店に来たのだから飛び切りだろう。


「あの、お気になさらないでください。もう済んだことですし。カムイ様と会えたのは個人的には良いことだったので」


「私も。腹立たしいのはあったけど、少なくとも今は、いっぱい話せる人が周りにいて、楽しいから」


 二人の言葉に、モカは感動しているようで、


「なんて優しい子! それだけに、許せないわ。こんな子たちをひどい目に合わせるなんて」


「ちなみに下手人の人相とかはギルドに投書しましたけど、どうなりました?」


「一応、召喚士ギルドで、そのような人相の人が現れたのは見られてないのよね」

 

 モカはふう、と吐息する。


「他のギルドや商人たちから情報を集めた感じ、どうもこの町から出ちゃってるっぽいのは分かったんだけど。まあ、その辺りはチェックし続けるわ。……召喚獣を大切にしない奴は、許せないもの」


 笑っているようで笑ってない顔でモカは言う。この人は物腰は柔らかだが、怒るととても怖いのは俺も良く知っている。

 

 そして、その怒りが、召喚獣に対する扱いが少しでも良くなる方向へ使われるのなら、良いことではあるのだろう。


「っと、嫌な話はもういいわ。一気に華やかになったのを喜ばなきゃ! 店員じゃないけどもね」


「モカさん。それなんだけど。彼女たち、ここでちょっと手伝いたいそうなんだ」


 いうと、モカは驚きの後に笑顔になり、


「あらあらあら! そうなの!?」


「はい。何もしないというのは居心地が悪くてですね」


「私も。出来ることがあるなら、やりたいわ」

 

「――なら、良いものがあるわ!」


 そういって店の奥に飛び込んだモカは、何やら大量の箱を抱えて持ってきた。

 その箱の中にはいっていたのは、


「薬屋の制服よ! 作ってみたのはいいんだけど、私だけの時は結局調剤用の白衣を着たりするし、カムイ君に着せるわけにもいかないから。ずっとしまってあったのよ」


 かわいらしいフリルのついた服だ。

 それが複数色分ある。


「気に入ったら好きなのを着てね!」


「は、はい。……わ、かわいい」


「手触りも良いわね。……私、この色にしようかしら」


 モカの熱意に押されてはいるようだが、二人とも乗り気ではあるようだ。

 直ぐに、それぞれに違う色の制服に着替えている。

 

 確かに制服を着ると、一気に店員感が強くなるなあ、と思っていると、


 ――ドスーン!

 

 と大きな音が聞こえた。さらには、


「先生! 先生! いるか!? ちょっと来てくれ!」


 店の外からそんな声が聞こえてきた。


【お読み頂いた御礼とお願い】


 本作品をここまでお読み頂き、有り難うございます。

「面白かった」

「この先が気になる」

「竜の子達可愛い! 続きが読みたい!」


 少しでもそう思って頂けましたら、広告の下にある☆☆☆☆☆のポイント評価、そしてブックマークの登録をして頂けますと、作者のモチベーションになります!


 どうぞよろしくお願いいたします!


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