ココナッツ語り
お話の中でココの実という名前の実を出してみたのですが。
ココナッツに関わっていた時期があったので、まあまあココナッツには馴染みがあります。主にお菓子に関してですが。
実は私はココナッツウォーターが苦手です。
市販のものは飲んだことがないのですが、生のココナッツの実のジュース。あれがちょっと。
暑い炎天下で冷えたものを飲むと印象は変わると思うのですが、普通に涼しい場所で常温で飲んじゃったので。
ずっと以前のお仕事先で、「メニューにココナッツウォーター入れてみようかな」ってオーナーさんが閃いて。
ある日ココナッツの実と、小ぶりの斧みたいな物を渡された事があるんです。
「これ見て。こんな感じで割れるから」
って現地の人がココナッツ割ってる動画を見せてくれたけど、斧を見せられても普通に戸惑うだけでしょう。
「ココナッツウォーター入りました」
なんてオーダー入ったら、斧でココナッツをカチ割れというのか。マジ無理。悪くすると、私の手が飛ぶ。
そんな危険を感じて、
「お手本をお願いします」
ってオーナーに斧返しをしてお願いしてみましたが。
「オッケーよ」と気軽に引き受けてくれたオーナーは、激しくココナッツと戦って、何とかココナッツを割ってくれたんですけどね。
何度もガツガツ斧を振るうちに、殻が中のココナッツジュースに入り込むし、ジュース飛び散るし、それはもう惨劇でした。
見てる方も怖かったです。
指が飛んできたらどうしよう……って。
本当は目の前でスパッと切って、ストローさして提供したかったようですが。
殻の破片が入り過ぎたので、茶漉しで漉しながらコップに注いでくれて、「飲んでみて」と手渡してくれた思い出があります。
そんな感じでココナッツウォーターの販売計画は無くなりました。良かったです。
私の手は無事でした。
なかなか思い出深いものだけど、味はイマイチ好みに合わなかったんですよね。
ちなみにココナッツのベロベロした果肉も、少し苦手だった……
昔流行ったナタデココは好きだったけど。
「日本人受けしないと思う?」
って聞かれて頷いたけど、斧が嫌だっただけで、そういう訳ではないと思います。
ココナッツウォーターも、ココナッツの果肉も、クセがあるわけではないので、好まれる方は多いと思うんです。
そんな思い出があるものです。
ココナッツの実を割る機会を持った時は、斧には気をつけて。
そうお伝えしたいです。
ココナッツついでに続けちゃいます。
色々思い出してきた。
ココナッツオイルは美容と健康に良いですよ。
コレステロールゼロだし、酸化にも強いし、特にエキストラバージンココナッツオイルは効果効能が高いです。
アルツハイマーによし、メタボによし、顔に塗ってもよし、のはず。顔に塗るとココナッツの香りでちょっと苦しくなりそうだけど。
試しに買って、コーヒーにココナッツオイル入れたり、トーストに塗ったりしていました。
ココナッツオイルは寒い場所では固まっちゃうので、冬場は白い塊をスプーンで削る事になります。バター削るみたいな感じでトーストに塗ると、上品にココナッツ香るトーストが出来上がります。
無塩だから、上から軽く塩をふると食べやすいかも。
高く手を上げて上からパラパラと塩をふれば、絵面はシェフになっちゃいます。
後で飛び立った塩を掃除しないといけないという手間つきなので、どちらかと言えば「自然な高さで塩振った方が良くない?」と提案しておきましょう。
ココナッツオイル珈琲は、オイルと珈琲が混ざる事は無いので、二層の珈琲になっちゃいますが、これもまたココナッツの香りを楽しめる珈琲です。
香りと栄養価があるのはエキストラバージンのオイルだけだったはず。無味無臭のココナッツオイルもノンコレステロールだけど、あれには効能が無かったような……
だけどそのオイルでドーナツを揚げると、時間が経っても油くささが出ないし、ずっとサクサクです。
涼しい場所で固まるココナッツオイルの性質故、ですね。
「普通の油で揚げて、フレッシュなうちに食べればいいのでは?」と言われたら、「そうだよね」としか言えないですが。
ココナッツ語りしすぎましたね。
ココナッツとはわりと長くお付き合いしていたので、ダラダラとどこまでも書いていっちゃうものなのです。
この辺で引くべきでしょう。
長文ココナッツ語り、失礼しました。