すみれの砂糖漬け
「え、なに、誰?その素敵な人。私にも紹介してよ」
「人」だったら。
そんなノリで出会ったのが、この、目の前にあるすみれの砂糖漬けです。
まあ、私は私の感覚で人に惹かれるので、そんな風に人とつながることはないのですが。
でもこのお菓子との出会いは、そんなノリ。
待ち合わせしていた子の、すでに手にしていた戦利品の中のひとつだったのです。
「すごいね、可愛い箱いっぱいじゃん」、の中のひとつ。
バレンタインの時期だったから。
チョコのお店がいっぱい並ぶなかで、自分チョコ買いのためにブラブラするなか、見つけたものだったみたい。
自分チョコ。
今年はチョコを手作りする人も多かったみたいだけど、自分へのご褒美チョコ買いも多かったらしいですよ。
チョコは高いけど、自分チョコ予算額も高くなってることもあって、バレンタイン市場はなかなかよろしいみたい、って。
適当な世間話の中のお話だけどね。
気のせいかもしれないけど、なんか去年も同じこと聞いた気がする。
「今年は花粉多いみたいよ、知らんけど」的な感じの、季節の話なのかも。
なんの話だっけ。
あ、そうだ。すみれの砂糖漬けの話。
可愛い箱を見せてくれながら、「これがチョコで、これもチョコで……これがすみれの砂糖漬け」って説明してくれた言葉に、
「え?すみれの砂糖漬け?私も書いたい。お店教えてよ」で、手に入れたものなのです。
そんな軽いノリの買い物だったけど。
これが、最近のお買い物の中の、ピカイチだったんですよ。
実は。
すみれの砂糖漬け自体は気になっていて、前に作り方を調べたこともあるものでした。
作る気はないけど、どんな風に作られてるんだろ?って気になって。
最近「クマの手」の調理法を、意味なく眺めちゃってた感じに似てるかも。
「クマの手、食べちゃうんだ…」と思いながら。
あ、話が逸れちゃった!
すみれの砂糖漬けの話だった。
これは、「ちょっと味を見てみたいけど、お取り寄せするにはちょっと高いしな〜」と、ポチッとお買い物カゴを押せないものでした。
だけど、その気になっていたやつが、少量サイズで買えるなら、ぜひ買ってみたいってなるよね。
そして手に入れた戦利品だったんですよ。
まあ、こいつとの出会いはそんな流れの「紹介」的なものだった、ということで。
すみれの砂糖漬けの見た目は。
キラキラ細かいお砂糖が光る、紫色のくるみのカケラみたい。
お皿に置いたら、カツンと音がするくらいに、カッチンコッチンです。
クンクンすると、すごい上品な花の香り。
原材料表に香料って書かれてるから、それかも?だけど、そこは見ちゃダメなとこ。
夢がなくなっちゃうからね。
そして実食。
口に含むと、花の香りが鼻に抜けます。
サクサクッと食べるものだけど、飴みたいにしばらく舐めていられるくらいの固さはあるの。
コーヒー飲みながら食べたら、風味が消えちゃうくらいに「ほんのり」なお花風味なんだけど。
これがいい。
すみれの味だ……!
私は今、お花を食べちゃってるんだよ……!
っていう多幸感が広がります。
「すみれの味って、その味知ってたのかよ?」と言われたら、
「知らないけど。原料すみれなら、これがすみれ味じゃない?」と話すしかないんだけどね。
でも、これがね〜
仕事に行く朝を盛り上げてくれるのです。
花だよ?
花食べるくらい、私は余裕あるんだよ?
だから今日も大丈夫じゃない?
そう思えるんですよね。
まあね。
この「やる気アップのすみれ効果」も、お買い物した量が本当にちょっぴりだったから、貴重感を上げてるのかも。
それでも、こういう「気持ちをガッ!と上げてくれるもの」って嬉しいですよね。
そんな話。
今の私の旬。すみれの砂糖漬け。
実食レポに付き合ってくれてありがとう。




