雨の日ってこうじゃない?
雨だ。
めっちゃ雨が降っています。
私は時計の音が聞こえるくらいに、音のない場所が好きなので、小さな雨の音にも気付く方なんですよ。
いや。
でも今の雨は、テレビつけていても聞こえちゃうくらいに、雨だ。
でも今日仕事だぜ?
駅まで歩かなくちゃいけないんだぜ?
家の中にいる時の雨は好きだけど、
外にいる時の雨は好きじゃないのに。
仕事帰りに、靴まで濡れちゃうくらいのどしゃ降りだったら、
「雨がなんだ!。こうしてやる!」って、
水たまりの中だって入っていく勇気がわくけど。
朝の雨はダメだ。
絶対にダメだと思う。
早歩きで歩いても。慎重に歩いても。
足元を鳴らして、これから始まる一日を重くさせるんだぜ?
そんなのダメだ!
頼む!私が家を出る時だけ。
15分ほどだけ。
その間だけでいい。止んでくれ!
止んでくれたら、今日の仕事でどんなハズレなことがあっても、
「いいよ、いいよ、さあ来いよ!」って
寛大な心で受け止めるから!
本気だぜ?
こんなことで嘘ついたことないだろう?
だからお願い。ちょっと頼むよ!
――そう祈るのです。
雨の日ってそんなもの。
でもまあね。
世の中に、雨女と晴れ女。雨男と晴れ男。
それがあるとしたら、私晴れ女です。
奇跡的に、私が外に出る時は雨が止んだりすることが多いのです。
だから今こうして雨が降っていても、心の中では、
いやいや。そんな風に降ると見せかけて、
あと30分後には、止んでくれるんだろう?
雨雲の隙間に入れてくれるんだろう?
そうだろう?
とも、思っています。
↓ (一時間後の私)
え。止んでないよ。
どうしたの?そろそろ止もうよ。
信じてるよ。あと5分だけ待つからさ。
お願い。本当に頼むし。
どんどん雨音が激しくなっていく、まだ見ていない空に、
ソファーでだらけながら、静かな祈りを捧げているところなんですよ。
↓
そして結局どうなったかというと。
やっぱり雨は止んでくれました。
傘がいるかな?差した方がいいかな?
ってくらいは降ってたけど、靴が濡れちゃうくらいではない。
今日も雨雲との友好関係は守られました。
ありがとう。
信じてたよ。
そんな感謝の念も、歩きながら空に送りましたよ。
「✖️」の形になった飛行機も、雲の下に飛んでいたし、今日の空も最高です。
お前……ギリギリまで雨が止むの、待ってただけじゃん。
そう思う方もいるかもしれません。
そうさ!その通りさ!
としか言えないんですけどね。
でもきっと私は晴れ女。
さあ。今日は自分自身に誓ったように、
厄介なことがあっても、「さあ来いよ!」と受け止めてみせましょう。
雨の日ってそんな感じ。
そうじゃない?




