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晩餐会《2》

 詰め込んだせいで、メッチャ長くなった。


 ――魔法杯が終わった後には、晩餐会が行われる。


 これは、第一回目の魔法杯からずっと続いてきたもので、友好を育む目的で、出場した全学院、学園の選手が参加可能であり、生徒達にとっては競技と並んで楽しみにされている行事である。


 大人達の代表として、ミアラ=ニュクスが「騒いでもいいけど、ハメを外し過ぎないようにねー」とだけ注意した後は、会場の中心は生徒達となり、途端に会話が始まり、ガヤガヤと交流が始まる。


 国が違い、種族が違い、故に価値観の違う者達との、貴重な交流の場。


 そう難しく考えずとも、単純に年頃の男女であればこういう場は最高に楽しいもので、気心の知れた友人、または全く知らない他校の生徒と絡み、笑う。


 この晩餐会で生まれたカップルなども少なくないため、男女共にそういう意識を持って交流に臨んでいる者もそれなりにおり、実際初々しさを醸しながら、仲良さげに話している男女もすでにチラホラといた。


 そしてそれを、周囲にいた別の生徒達が、からかいながら遠巻きに眺めるのだ。


 大人達もまた、この時ばかりは生徒達の騒ぎには一切口を挟まず、一角に集まり、酒を飲み談笑を始める。


 ――ハルシル=ヴラヴィルもまた、そんな空間の中にいた。


 ボックス・ガーデン総合優勝。

 同時、最優秀選手としても表彰。


 輝かしい結果を残したが故に、彼の周りには男女共に多くの者達が集い、彼を褒め、しかし当人は終始何とも言えない表情であり。


 やがて囲まれるのが面倒になってきたのか、無難な対応でその場を切り抜け――と、そこで、彼の様子を見て、ニヤニヤと笑う上級生が二人。


「お疲れ、ハルシル君! いやぁ、大人気ねぇ」


「お疲れ。相変わらず人気者だね、君。まあ、ボックス・ガーデンなんて花形競技で優勝だし、さもあらんって感じだけど」


 そう声を掛けてきたのは、アリアとシェナの、いつもの二人組。


 彼女らに対し、やはり後輩として強く出れないハルシルは、苦笑気味に言葉を返す。


「勘弁してください、今回のは、結果的には俺の勝ちになりましたが……俺自身としては、全然勝った気がしていませんよ。毎年ギリギリですが、本当に危なかったです、今年は」


「相打ちだものねぇ……こう言ったらユウハ君に悪いけど、まさかハルシル君とそこまで持って行けるとは、思わなかったわ」


「あの三重の防壁で防げると思ったんですが、ユウハの最後の攻撃が、こちらの想像以上に強力だったんです。四重でも多分……突破されましたね。カウンター狙いで受けましたが、あれは完全に、逃げるべき攻撃でした。全く甘くは見ていなかったんですが、アイツの攻撃力の高さを、見誤りましたよ」


「ハルシル君が見誤るなんて、珍しいね」


「えぇ、アイツの成長率が、俺の予想を上回ったんでしょうね」


「――フン、貴様と戦う前の腹ごなし、のつもりだったのだがな。結局四つ巴になるまで粘られた挙句、最終的に俺の方が食われたわ」


 と、そこで三人の会話に加わったのは、ユウハから『脳筋魔族』と呼ばれている男、グアン。


「あ、グアン君! もう、聞いたわよ! シェナのこと、面倒くさくナンパしようとしたって! 全く、あなたともあろう人が」


「そんなことはしていないが……いや、そうか。そっちの獣人のは、あの時の……」


 わかりやすく怒っていますよ、というポーズを取るアリアに、少し考える素振りを見せてから、口を開く。


「……そうだな、悪かった。あの時は、戦闘前で気が立っていた。怖がらせたのなら、すまん」


「……ん、いいよ。グアン、だっけ? ま、あの鬱陶しかった金髪はともかく、アンタの方は、別に私に何も言ってないしね」


 二人がそう言葉を交わしたところで、アリアはニコッと笑って言葉を続ける。


「じゃ、これで手打ち、っていうことで! ――それで、あなたも惜しかったわねぇ。今年で最後だから、ハルシル君を倒そうと、張り切ってたみたいだけど。ユウハ君、強かったでしょ! へへん、ウチの一年なのよ!」


「何でアンタが、そんなに得意げなのよ」


「そりゃあ、可愛い可愛い後輩だからよ!」


 彼女らのやり取りも気にせず、グアンはワインを飲みながら口を開く。


「相変わらず、貴様らのところの学院は粒が揃っている。よくまあ、あんな一年を見つけてきたものだ」


「見つけて来たのは、学院長様なんだけれどねぇ。彼、あれでまだ、剣を握って数か月なんだって」


「グアンさん、俺が直接見て来たんでユウハの実力は大体知ってますが、本当に最初は、ウチの連中とやってもドベでしたよ」


「ほう……貴様の指導が余程良かったのか、それとも、本人にそれ程の才覚があったのか」


「指導っていう程の指導はしていません、ただボックス・ガーデンがどういうものか、というのを教えただけです。そして本人も、自分が劣っている、ということを自覚して、十分に努力していましたから。……あぁ、まあ、アイツの場合は、特別強い師が付いていた、というのはありますが」


 ハルシルの言葉に、アリアとシェナはクスリと笑う。


「フフ、そうね。彼だけの、特別な師ね」


「スパルタなね。本人の努力は勿論だけど、あれだけ扱かれてたら、それは強くなるわ」


「ふむ、そんなにか。是非会ってみたいものだな」


 ハルシル、アリア、シェナが同時に思い浮かべたのは剣の少女なのだが、グアンはきっと、もっと屈強な男性像でも思い描いているのだろうと、三人は笑みを溢す。


「それなら、呼んであげるわ! ――おーい、カエンちゃん!」


「……む? 何じゃ、アリア」


 そう返事して、トテトテと彼女らの下へやってくるのは、おどろおどろしく、そして背丈に全然合っていない刀を腰に佩いた、一人の少女。


 その片手には料理の乗った皿を持ち、もう片手にはフォークを握り、そしてその隣には、彼女よりもさらに幼い幼女が、全く同じ格好で料理を食べていた。


 華焔は、何だかんだで面倒見が良いため、ずっとルーと共に回っていたのである。


「紹介するわ、この子がユウハ君の師匠の、カエンちゃんよ」


「お。そこのデカいのは、我が主様とやり合っておった魔族か。若いのに大した力量じゃな」


 一瞬停止し、数秒黙ってから、グアンは口を開く。


「……小さいの、貴様がユウハの師なのか?」


「小さいの言うでないわ! 貴様が無駄にデカいだけじゃ! いいか、小僧、言葉使いに気を付けよ。儂は、貴様の父の父の父の、さらに父が乳飲み子じゃった頃から、変わらず同じように存在し続けておるんじゃからの!」


「……そ、そうか。長命種か。失礼した」


 思わず謝る彼に、フン、と鼻を鳴らす華焔。


 強面で、誰に対しても基本的に強気であり、大の大人の男にすら恐れられることのあるグアンが、小さな女の子を相手にしどろもどろになっている様子を見て、思わず三人は腹を抱えて笑う。


 ルーだけが、よくわかっていなそうな様子で、もしゃもしゃとサラダを食べていた。


 グアンは、自身の旗色の悪さを感じ取り、ゴホンと誤魔化すように一つ咳払いする。


「して、そのユウハはどこ行った? まだここにおらんようだが」


「ん、確かにそうねぇ。カエンちゃん、ユウハ君は?」


「我が主様は、少々疲れた故、三十分程仮眠してから来るそうじゃ。故に、そろそろ――と、ちょうどのたいみんぐじゃな」


 彼らの見る先では、特徴的な尻尾を持つ美少女を連れた、少年が開け放たれた大扉から会場内へと入って来ていた。



   ◇   ◇   ◇



 不覚にもぐっすりと眠ることが出来てしまい、短いながらしっかりと休息の取れた俺は、シイカと共に、晩餐会の会場へと向かう。


 おかげで今、目はパッチリだが……自身の身体から、シイカの香りが感じられるような気がして、隣を歩く奴の顔が真っすぐに見られない。


「きょーぎかい、とっても楽しかったわね! 来年もまた、一緒に来たいわ!」


「……そうだな。ただまあ、ウチの学院でも、他に幾つかこんな感じの行事があるみたいだから、まずはそっちだな」


 何にも気にしていない様子にシイカさんに、俺もまた平然を装ってそう答える。


「! 今回みたいのが、他にもあるの?」


「おう、これだけ大掛かりかはわからんが、同じくらい楽しいイベントはあるそうだぞ」


 聞いた限りだと、どうやら下半期が始まって一か月くらいで、『学院祭』があるらしく、内容は前世の学祭と似たようなものであるらしく、俺自身そちらも楽しみである。

 

 魔法学院の学祭とか、もう絶対楽しいだろ。


 ……下半期という言葉で思い出したのだが、そういや今って、期間的には夏休みなんだよな。


 もうずーっと忙しくしていたので、忘れていたのだが。


 今日までは、ボックス・ガーデンに向けて毎日朝から晩まで練習漬けだったが……明日から、何やろうか。


「そう! これから、いっぱいいっぱい、楽しみね!」


「あぁ」


 屈託なく笑い、尻尾もまた、ご機嫌そうに揺らす。


 ……ま、コイツらと一緒にいたのなら、退屈することは無いか。


 ご機嫌なシイカの姿に、俺もまた笑い――と、そうして話している内に晩餐会の会場へと辿り着き、すぐに品の良い音楽と、ガヤガヤと楽しそうな喧騒が聞こえてくる。


 音楽は……スピーカーらしき魔道具があるな。

 あれから流れてるのか。


「お、ユウハ! 待っていたぞ」


 そう、すぐにこちらへと声を掛けてきたのは、ハルシル先輩。


 彼の隣には、アリア先輩にシェナ先輩、華焔にルー、そして脳筋魔族までもおり、皆で談笑していたようだ。


 その内、脳筋魔族とアリア先輩なんかはワイングラスを手にしているが、普通に酒だよな、アレ。


 ……まあ前世でも、日本は二十歳から解禁だが、海外だと十八……十六歳のところもあったか?


 だから別に、おかしなことでもないのだろうが。


 というか、年齢的に言ったら、見た目は子供でも、二十歳なんてとっくに超えているような生徒は人間以外だと結構いるんだろうし、こっちの世界だとそういう基準、どうなってるんだるな。


 うーむ、異世界。


「うす! 先輩方。アンタも。お疲れ様だ」


「あぁ。ユウハ、だったな。今回は俺の一敗だ。もう、魔法杯で戦う機会はないが、いつか必ずリベンジしよう」


 そう言う脳筋魔族に、俺は苦笑を溢す。


「アレは勝ちとは言えねぇよ。一対一なら普通に負けてたろうしな」


「だが、お前は混戦に勝機を見出し、実際に俺を落とした。である以上、貴様の作戦勝ちだ。これで俺が、『一対一ならば勝てていた』、などと言ったところで、間抜けにも程があろう」


 そう言って脳筋魔族は、俺にワイングラスの一つを渡す。


「飲め」


「あー、その……俺、酒飲んだことないんだが……」


「では、ここで味を覚えると良い。――貴様の健闘に」


 有無を言わせず俺にグラスを握らせると、カチンとぶつけ、脳筋魔族はグイ、と一気に呷る。


「……アンタのゴリラみたいな強さに」


 意を決して、俺もまたグラスの中身を口に含み――カァッ、と喉が焼けるような感覚。


 ぐ、う、うーん……。


 これは、美味いのか? 美味くないのか?


 多分、度数がそれなりに高いのだろうことだけはわかるが、味がどうの以前に、未知数過ぎてよくわからん。


 というか、結構クるぞ、これ。

 みんなこれ飲んでんのか?


 思わず顰め面になる俺を見て、愉快そうに笑う脳筋魔族。


「ク、ク、そっちはまだガキか。酒の味を覚えたら、楽しいぞ、ユウハ」


「いや、グアンさん、あなたが渡したの、結構度数の高いワインですよ。初めてで飲ますには、ちょっとキツいかもしれないです」


 そう言うのは、ハルシル先輩。


 あ、やっぱこれ、度数高いのか。

 だと思ったわ。


「む? だが、魔族ではこれくらい、子供でも飲むぞ」


「そりゃあ、魔族は基本的に、俺達より体が強いですからね。ほらユウハ、こっちなら多分飲みやすいぞ」


「……あ、ホントだ。……うーん、けど、申し訳ないんすけど、やっぱり美味いのか美味くないのか、よくわかんないです。これは、美味しいんすかね」


「ハハ、そうか。ま、こればかりは、慣れの部分があるかもな」


「そうだな。飲んでいれば、その内美味く感じるだろう」


「そういうもんなのか、酒って……」




 ――それから、脳筋魔族とハルシル先輩と俺で、話は進む。


 競技のこと、戦いのこと、ボックス・ガーデンのコツ、脳筋魔族の学校の話、こっちの学院の話。


 意外と話は盛り上がり、三十分くらい話したところで、脳筋魔族は「他へ挨拶に行ってくる。ではな」と言い残し、この場を去って行った。


 ちなみにこの間、隣にいた女性陣は女性陣で、ワイワイと談笑していた。

 そっちも楽しそうだったので、何よりである。


 ……結構社交的だったな、脳筋魔族。


 まあ、平時まであんな、「暴力! 暴力! 暴力!」みたいなテンションだったら、相当ヤバいだろうが。


 戦闘大好きなのは間違いないのだろうが、かと言って別に、普段から傍若無人、という訳でもないのだろう。


 ――その後は、ジャナルの姿を見かけたので、そっちに行き、奴とも話をした。


 今回『ブルーム』に出ていた我が友人は、一年生ながら本戦まで出場したものの、惜しくも表彰されるまでは行かず。


 どうやら奴も、あと数ポイント、という点差で敗れたらしく、悔しそうにしていた。


 ちなみに、邪教どものことは、多少ボカして説明し、「ミアラちゃんが潰した」ということだけ昨日の内に伝えてある。

 例の一日目の騒ぎでは、コイツにも協力してもらったからな。


 また、ジャナルも競技を見てくれていたようで、俺の方の結果を素直に称賛してくれた。

 普段口の悪いコイツが、手放しに称賛してくれ、何だか照れ臭くなってしまったものである。


 そうしてしばらく話した後に、「んじゃ、また学園でな」と別れ、俺は皆がいるところへ戻り――。


「――やぁ、ユウハ君! 君とこうして、ゆっくり話す機会がようやく訪れて、嬉しい限りだよ!」


「おわっ」


 そう言って、後ろから俺の首に腕を回してくるのは、ルーヴァ先輩。


「んー! 相変わらず、良い魔力の心地! 君ホント、不思議な人間だねぇ! 人間なのに、こんなに大自然の息吹を感じるなんて!」


 肩を組んできたまま、ズイ、と俺に顔を近付け、スンスン、と鼻を動かす先輩。


 ……相変わらず、距離が近い。


 そして、相変わらず、ふんわりと良い匂いがするのである。


 一瞬ドキッとするが、努めて平然を装い、意識を鎮める。


 だ、大丈夫だ、この人も良い匂いするが、それよりシイカの太ももの方が――って、何比べてんだ、俺は!


 ダメだ、この人といると、脳味噌がバグる。


「ちょっ、ちょっと、先輩――」


「む、ダメ。ユウハの魔力は私の」


 と、そこで、料理を堪能していたシイカが口を挟む。


「お! その不思議な尻尾の可愛い子は、ユウハ君の彼女かい? いやぁ、君も隅に置けないねぇ!」


「そんなんじゃないっす――というかアンタもしかして、もう酔ってるのか?」


 微かにアルコール臭がするし、頬が赤いし。


「いやいや、何を言うんだい! こんなのは酔っている内に入らないよ! だからね、こうして君に絡んでいるのは、僕の素での行動さ!」


「それはそれでタチが悪いっすね」


「……ふぅん。ユウハ、こっちでもそんな、新しい女の子と仲良くしてるんだ」


 と、読めない表情で言うのは、シェナ先輩。


「いっ、いや、ルーヴァ先輩は……せ、性別不詳ですから! それは誤解です」


 性別不詳が言い訳になるのかは、全く俺もわからないが。


「性別不詳……? その子、女の子じゃないの? 確かに中性的だけど、そんなに可愛いんだし」


「猫耳さん、僕は僕だよ! 男とか女とか、そういうのは関係ないのさ」


 猫耳さん。


「……そう。とりあえず、その猫耳さんって呼ぶの、やめてくんない」


「じゃあ、猫耳お姉さん! 君もユウハ君の、この清らかで心地の良い魔力が好きなんだね! 大丈夫、この子は良い子だ、正直に言えば、きっと自由にさせてくれるよ!」


 アンタ、出会って三日の相手の何を知っているんだ。

 時間にして、まだ一時間もアンタと会話をしていないはずだぞ。


「……なるほど、君、自分の世界を持ってるタイプね」


 自由過ぎるルーヴァ先輩に、ちょっと呆れた顔になる、押され気味のシェナ先輩。


 内心の感情を表すように、わかりやすく耳が動いており――そう言えば。


「そう言えば、シェナ先輩。俺、表彰されたんで……」


 すると彼女は、すぐに俺の言いたいことを理解したらしく。


「……い、今はダメ。みんながいない時に……ね」


 照れたように頬を若干赤く染め、そっぽを向きながら、尻尾をクネクネさせるシェナ先輩。


 何だその仕草。

 ホント可愛いな、この人。


「見て、ハルシル君。ユウハ君、あんなにいっぱい女の子と一緒にいるのに、こっちでも可愛い子と仲良くなってて、さらにここからシェナも落とすつもりよ! すごいわねぇ……」


「えぇ、えぇ。本当に、怖い奴ですよ、ユウハは。男として見習っていいのかどうか、悩ましいところです」


「アンタら人聞きの悪いこと言うのやめてくれます?」


「むむぅ、ユウハは私のなんだから、みんな、まず私に許可を得るべきだわ」


「そうじゃぞ、そこの者ども。我が主様の身柄は、許可制じゃ。儂らに許可を取ってからにせい」


「お前らはお前らで何言ってんだ? なぁ?」


「はーい! 僕、許可取りたいでーす!」


「ルーヴァ先輩、アンタが口を開く度に、場がどんどんカオスに変貌していくから、頼むから黙っててくれ」


「ゆーはにぃ、モテモテ」


「ユウハは、やっぱりどこでもユウハなんだね」


 そんな冗談の言い合いは、終わることなく、夜が深まるまで続くのだ。


 ちなみにその後、シイカが酔っ払ってぐでんぐでんになり、ルーヴァ先輩もアリア先輩もシェナ先輩も大分出来上がり、その酔っぱらいどもの相手をするのが非常に大変だったことを、ここに記す――。


 今章終了! うーん、長かった。

 

 次章は夏休み編の予定。多分短めや。

 今、季節は冬だけどな!

 

 ブクマ、評価、感想等いただけると幸いです!

 次章もよろしく!

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― 新着の感想 ―
[一言] シェナ先輩が可愛くて辛いw 最後のところで ルーヴァ先輩もアリ で改行されてて「手出しちゃった!?」と笑ったw
[良い点] 今章は邪教の存在やミアラちゃんの正体など、衝撃の事実が判明したと共に、邪教の思惑といった謎が残り、今後の展開を匂わせる章でしたね。 ユウハの成長はさることながら、物語を通してユウハ以外の登…
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