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そして、その1年後私は後悔することになったのだった。
そうヤツは本当に生徒会長になったんだ。
あんな賭けするんじゃなかった・・・。って今更言っても遅いんだけど。
「愛莉亜~~~俺生徒会長になったぜ~~~!!」
っていうか呼び捨てになっちゃってるし。
もう注意するのも、めんどうだから、いいや。
「はいはい。おめでとうございます」
「愛莉亜約束覚えてるかぁ~~。や・く・そ・く」
「覚えてますよ・・・。副会長になりますから、安心して下さい。逃げたりなんか絶対にしませんから!!!」
私は、すんごい負けず嫌いな性格だから、一度決めた事は最後までやり通さないと、いけないタイプ。
「はははっ。それはよかった。もう推薦しといたから。これからよろしくなぁ~~」と言って、抱きついてくる甲斐。
きゃあ!!なにするのよ!!!
「やめて下さい、会長!!!」
「だから会長じゃなくて甲斐だろ?」
「いやです。会長は会長なんだから!!」
「ったく愛莉亜のケチ・
こうして私は副会長になるハメになったのだった。
そして放課後になり、運命の時間がすぐそこまで来ていた。
私はいつも通りに家に帰って、いつも通りに明日を向かえるはずだった。
だけど私はいつも通りの明日を向かえる事は出来なかった・・・・。
なぜかって?
それは・・・私が・・・意味わかんない、異世界に飛ばされたからであります!!!