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プリンセスはぁと❤ラブ  作者: 桜川椿
第1章
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「きゃあ~~~~!!甲斐様よ~~~お待ちになってぇ~~~!!」


はい?何?何か女子数人が、叫びながら走ってくるんですけど?

たぶん、10人以上はいると思う。

怖いこれはかなり怖いって!!

そして女の子達が来る少し前に、美形の男が私の近くにやって来た。

そしてその男が私に言ってきた。


「ねぇかくまってくんない?」


はぁ?私に言ってるんですか?

まぁ追いかけられて困ってるっぽいし可哀相だから、かくまってあげよう。


「別にいいですけど」


「ありがとう。じゃあしばらく、こうしててね?」と言って、私にキスをするフリをした。


きゃあ~!!急に顔近づけないでよ。ビックリするじゃん!!!

でも近くで見るとますます美形。


「ふぅもう大丈夫かな?」


「はい、だと思いますけど」


「協力してくれてありがとうね。あの子達、マジでしつこくて困ってたんだ。あっ俺2年の上野甲斐って言うんだ。早瀬愛莉亜ちゃんよろしくね~♪」とウインクをした。


ん?先輩だったんだ。タメかと思ってたよ。

ん?でも何で私の名前知ってんの?


「あの先輩、なんで私の名前知ってるんですか?」


「え?だって愛莉亜ちゃん、スピーチしてたじゃん。それに可愛いからすぐに覚えちゃった。スゴク目立ってたし、それで頭も良いなんて最高だよ」


そういう事か。でも初対面の人に可愛いなんて言える貴方が、すごいと思います。ってか、かなり軽いヤツだって事がわかったよ。あははっ。


「はぁそうですか」と呆れながら言った。


「愛莉亜ちゃん、先輩じゃなくて甲斐って呼んでよ!」


はぁ?何で私が下の名前呼ばなきゃいけないのよ!!今日知り合ったばっかりなのにって、軽いヤツだからか!!


「遠慮しときます」


「あははっ遠慮なんてしなくていいよ?」


遠慮なんて、ぜんっぜんしてないんですが。


「そうだ!愛莉亜ちゃん。俺生徒会長になる予定だから、愛莉亜ちゃんは副会長になってね~~!!」


は?何で副会長?ってか、アンタが生徒会長になるってありえないでしょ。マジで。


「生徒会長なんて、そんなに簡単になれるものじゃないじゃないですか」


「い~や、俺は絶対になるから!!」


はぁぁ~~~。どっから、そんな自信が出てくるんだろ?


「そうですか。じゃあ本当になれたら、副会長になってもいいですよ」


ふっ。まぁなれるわけないし、私の勝ちだよきっと。


「ははっ。賭けか?いいぜ、それ乗った。今の言葉、ちゃんと覚えといてよ。楽しみだな~~!!」と笑顔で言った。

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