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甲斐と結婚してから1年が経った・・・。
ふう・・・最近やけにイライラするな・・・。
「お妃様大丈夫ですか?」とユイが心配してくれた。
「ええ大丈夫よユイ・・・」
とは言ったものの・・・なんか胸がムカムカする・・・。
吐きそう・・・。
「ムカムカする・・・」
「え?胸がですか?」
「それに吐き気もするのよね・・・なにかの病気かしら?」
「お妃様・・・それは!!もしかしてお腹にお子がいるのではないですか?」
子供?
えええ~~~~子供?
そんなまさかぁ~~~。
でも・・・ちょっと待てよ・・・そう言えば月のものが来てないよね・・・たしか・・・。
「大変だ・・・すぐに医者を呼べ!!!」と甲斐が大声で言った。
「愛莉亜大丈夫か?すぐに診てもらおうな」
甲斐が優しい・・・。
こういう時は頼りになるんだよね私の旦那様は。
そして結果は・・・。
「おめでとうございます。ご懐妊でございます。しかも一卵性の双子の男の子ですよ」
「そうか・・・・でかした愛莉亜~~~❤」と言って甲斐に抱きしめられた。
赤ちゃん・・・本当にいるんだね・・・私のお腹に・・・。
甲斐と私の赤ちゃんが・・・。
しかも双子とか・・・もしかして私の家系って双子が生まれる家系なのかも♪
嬉しい・・・私ママになるんだ。
そして甲斐はパパに・・・。
私達いい親になれるかな?
いい親になれるように頑張るから、あなたも元気に産まれてきてね。
パパとママは心待ちにしてるよ。
「ふふっ甲斐そんなに嬉しい?」
「嬉しいに決まってるだろ。俺達の子供なんだから❤」
「ねぇ・・・どんな子に育つと思う?」
「そりゃあ俺と愛莉亜の子供だから、頭が良くて顔も良くて・・・パーフェクトな子に育つに決まってる!!!」
あちゃあーーーどうやらあなたのパパは、かなりの親バカになっちゃいそうよ。
「甲斐ってば、もう親バカ発揮してどうすんのよ」
「悪いか?嬉しくてしょうがねえんだよ俺は」
「ふふっ悪いなんて言ってないでしょ。拗ねないの。パパになるんだから。ねっパパ」
「はっそうだった俺パパになるんだった!!!」
そして甲斐は私のお腹に向かって「名前を決めたぞ愛莉亜!レイモンドにライモンドだ。レイにライ元気に産まれてくるんだぞ。パパ待ってるからな」と赤ちゃんに言った。
もう名前決めちゃったの?
レイモンドにライモンドか・・・。
うん甲斐が考えたわりには良い名前だわ♪
「パパに名前つけてもらって良かったね♪レイにライあなた達が生まれてくるのをママも待っているからね♪」
「レイとライの次は愛莉亜似の女の子がいいな❤」
「もう気が早いよ甲斐!」
「ははっ悪い。幸せな家庭・・・幸せな国にしていこうな愛莉亜♪」
「うん。世界一幸せな家庭と世界一幸せな国を作って行こうね甲斐❤」
☆END☆




