虫、蟲、むり死ぬ!! - 2日目 -森林-
「ふぁ~あ、眠いな~」
木々の間から差し込む朝日によって私は夢の世界から、たたき起こされた。
これが自然の猛威かな。
なんてことを考えながら私は、起き上がる。
ベッド代わりに敷いていた枯れ葉がカサカサと音をたてて崩れていく。
「どうしようかな」
『トュピ!!』
炭のように黒い謎の生物?トュピが元気よく挨拶をしてくれた。
「トュピ、おはよう」
私も挨拶を返す。
『トュピトュピ!!』
「よしよし……可愛らしい」
『トュピトュピ!!』
なんだかトュピが騒がしい。
「どうしたの?」
『トュピ!!』
トュピが身体から触手を私の背中に向かって伸ばした。
「キュ、ギャ!!」
トュピの伸ばした触手の先には、ヒルのような虫が奇妙な声をあげながら捕まっていた。
「気持ち悪い……?あ!起きてから背中が痒いと思ったらそういうことだったんだ」
『トュピ!!』
「ギュ~ア……ギァ!!」
プチんと、ヒルの身体が真っ二つになる。
気持ち悪い色をした液体が分断されたヒルの身体から滴り落ちる。
「うわぁ~気持ち悪いな。ありがとう、トュピ」
『トュピ~』
よしよしとトュピの身体を撫でるネーヴェ。
トュピの身体は不思議と冷たく、触感は、固いようで柔くプニプニとしている。
なんとなく安心する。
『トュピ~~トュ~!!』
「……可愛い」
トュピをなでる手に力をこめる。
『トュ!!』
しばらく時間がたち……
時刻は昼になっていた!!
「太陽が真上に来てる、もう、お昼……」
そういいながら、私は少し汚れた袋をあさる。
何かしらあるかと思ったんだけど、食べれそうなものは、なにもない。
「トュピ、森の中に何か食べれるものがないか探しに行こうか」
『トュピ‼』
了解!!といった風貌に職種をうまく使い敬礼をするトュピ。
こうして、私たちは森の中へと入っていくのだった。
死にそうになるなんて全く思わずに……
ー現存公開可能な情報ー
名前
→トュピ
性別
→??
特徴
→炭のように黒い色をしており、体を自由に変形することが可能。