第九十七プラン 次の舞台
*前回のあらすじ*
ブラット、覚えてろよ。
***
「はぁ〜、疲れた。撤去も進んだし、休憩するか」
「そうなんだゾ。休憩するんだゾ」
椅子に腰掛け、周りを見る。
瓦礫はまだ完璧には片付いてはいないが、場所は広がっただろう。
「疲れた〜復旧にも時間がかかるだろうし、大変だろうな」
「あ〜!!!クモ、久しぶりな気がします」
大きな声を上げたのはフグサだった。
走ってきたフグサを見ると
フグサは手伝いをしていたのか、服の所々が汚れている。
「よぉ、フグサ。元気だったか?」
「えぇ、まぁ。元気ですが、作って貰ってた武器が地龍のせいでパーになってしまいましてね。
材料集めから手伝ってますよ」
「そうなのか、じゃあしばらくはここにいるのか?」
「えぇ、復旧の手伝いもしながら、頑張りますよ」
「あぁ、頑張れ。俺も頑張るから」
「お互い、頑張りましょう!私は進み続けますよ!トウカちゃんも、頑張ってね」
「俺も進むよ。借りを返すために」
「私もなんだゾ!頑張るんだゾ」
お互いの拳を合わせ、フグサはその場から去っていった。
***
その日の夜、宴が開かれた。
大きな宴だ。地龍が復活し、それを倒し、生き残ったこと。そして倒した英雄が生まれたこと。
それを祝っての宴だそうだ。
皆で参加し、俺達が主役だとガイムから言われた。
フグサも参加し、たくさんのドワーフ達も参加した。
ドワーフ達に祝われ、嬉しかった。
酒をたらふく飲み、意識があやふやになっていると、俺は気がついたら寝ていた。
***
「……う〜ん、ここは?」
目を覚ますと、レルの膝の上だった。
そして天井は馬車だった。
……まさか!?
そんな俺の疑問に気づいたのか、先にレルが答える。
「おはよう、クモ。ここは馬車の上だよ」
「え!?ドワーフの洞窟は?」
「もう出発したよ。まだ見えるけど見る?」
俺は膝から降りて、外を見る。
外を見ると、瓦礫が散乱した場所があった。
あれがドワーフの元洞窟か。
地龍がどれだけ大きいことを、ブラットがどれだけ大きいことをしたかを嫌でも俺は実感した。
俺達は次の目的地、"仏の国"ニョライを目指す。




