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ノープラン 〜異世界冒険〜  作者: ジャガさん
いざ、"和の国"へ!!!
98/115

九十六プラン 復旧作業


*前回のあらすじ*

地龍を討伐した。


***


「……死んだのか?」

「死んでると思う。呼吸をして無い」

よかった。これで生きていたらやばかった。

マナがもうスッカラカンだ。

仕留めれなかったら死んでいただろう。


「取り敢えずどうする?解体するか?」

「それは他の人の方が上手いからその人達に任せよう。私達は休もう」

「だな」

俺達は休息を取った。


***


俺が起きたのは一日経ってからだった。

この日に旅立つ予定だったが、明日に持ち越したらしい。

今日は休息だと。

それでいいのか、コード。


まぁ、休めるなら俺も嬉しい。

けど元洞窟は休む所では無いのだが。


地龍のせいで洞窟は原型はなく、空には青空が広がっている。

元洞窟の壁を撤去しなくては人々は住めない。

住めても元の一部である。

そのため俺は撤去作業の手伝いをしている。


雲を出し、瓦礫を撤去する。

少しは役に立てるので嬉しい。


そんな中!トウカが近づいてきた。

何かあったのだろうか?

「なぁ、クモ」

「どうした、トウカ。お前も手伝うか?」

「それは後でするんだゾ。話があるんだゾ」

「何があったんだ?」

「実はブラットはクモの前から去った後、洞窟の前に居て、ドワーフ達を殺していたそうなんだゾ」

「は?」


ブラット達がタダで帰るとは思わなかったが、まさかそんなことをしていたのか。

クソッ!あそこで倒せておけば……

「アイツらはどこに行った?分かるか?」

「分からないんだゾ。地龍が洞窟を壊した混乱に乗じて逃げたらしいんだゾ」

「じゃあそこまで奴らはドワーフ達と戦っていたのか?」

「そうみたいなんだゾ」

「けどどこかに行っても、奴らは亜人が嫌いとか言ってたからな、亜人がいる所に居そうだけどな」

「そうなんだゾ。いつか借りを返さないとなんだゾ」

「あぁ、当たり前だ」

奴らに対する思いをまた新たに。

ブラット、この借りは絶対に返すからな。

覚えてろよ!!!



***


「くしゅン!!!」

ブラットは大きくくしゃみをした。


「ズズズ、風邪かナ。いヤ、噂かナ」

ブラットは噂した人物を思い浮かべながら、ニヤつく。


「クモは私の事を思ってくれるんですネ。嬉しいですヨ、クモ」

狂人はクックックっと笑う。

「次の再会が楽しみですネ」

狂人はやはりニヤついた。

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