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ノープラン 〜異世界冒険〜  作者: ジャガさん
いざ、"和の国"へ!!!
96/115

第九十四プラン 元洞窟のち雷


*前回のあらすじ*

意識を失った。


***


微かに声が聞こえる。

「……て!……きて!……起きて!起きてください!」

「ん?何?」

目を覚ますと少女が俺の体を揺すっている。

……誰だろこの子?知らない子だ。


「あ!起きましたね!みんな〜起きたよ〜!」

少女は俺が起きたのを伝えたいのか、走り出してしまった。

ここはどこだ。

周りを見渡すと、床は雲の網で出来ており、天井も同じように出来ていた。


そうだ、思い出した。地龍の咆哮によって洞窟が壊れたんだ。

それで人を助けようと雲を貼ったんだ。

その後倒れたんだっけ?

今はどうなっているんだ?

ドタドタと足音が聞こえる。


「復活したんですね!これを飲んでください!」

白衣を来た男だ。医者か?男は瓶を渡してきた。

渡された物を見るとポーションだった。


「飲んでいいのか?」

「はい、てか飲んでください。あなたは私達の命の恩人です!助けて頂きありがとうございます!」

「助かったのか……よかった」

ポーションを開け、飲む。

少し苦いが、飲むと体力が回復するのを実感した。


「それとこれを」

「これは?」

男が渡してきたのは透明な瓶だ。

中は虹色に輝いている。

「それはマナポーションです。割るとマナを回復させます」

「そうか」

パリンと、手のひらで割る。手のひらからマナが流れてくる。


「そしてこれはお願いなのですが、我々を助けてください!」

「ここから降ろすってことか?」

「いえ、地龍を討伐して頂きたいのです!」

男は頭を地面につけ、懇願する。


「命を助けていただいたのにも関わらずに、こんな事を言うのはあれですが!何卒、何卒……」

「助けるよ」

「え?」

「俺も助けて貰ったんだ。そしてまだ完璧に助けた訳じゃない。倒すからみんなは離れて待っててくれ。俺達が倒すから、無事でいてくれ」


男の目を見ると涙が溜まっている。男は涙目で答えた。

「……分かりました。ありったけのマナポーションとポーションを渡します。ご武運を!」

男は指示を出し、避難を始めた。

俺が受け取ったマナポーションとポーションはそれぞれ四本ずつ貰った。

貴重な回復アイテムだ。

考えて使わないとな。

俺も雲を出し、避難を手伝う。


避難が完了して、地面をを見る。

そこには戦う仲間がいた。

傷ついている仲間がいた。

仲間を傷つける地龍《敵》がいた。


俺は仲間の元に全力で向かった。


***


地龍の咆哮から、少し時間が経った。

咆哮はまさに区切りと言える瞬間だっただろう。


咆哮の中、クモが動き、降ってくる土や、岩による被害は最小限と言えるほど少なかった。

しかしそのせいでクモはダウン。動きがなかった。



それでも私達は戦う。

避難が完了して他の冒険者も戦うが、地龍の咆哮に足をすくませるものや、勇敢に立ち向かうも返り討ちに合うものが多い。


理由はリバーのマナ切れだ。

防御の要のリバーのマナが切れかけている。


「ヴヴヴァァァァァーーーーーーーーー!!!」

地龍は尻尾を振るい、攻撃してくる。

「くっ!」

「クソォ!退避しろ!怪我するだけだ!」

けが人は増え続ける一方だ。


地龍が攻撃する度に、また一人、また一人と増えていく。

攻撃を受け、擦り傷が多くなってきた。

尻尾の攻撃によって飛ぶ、砂や砂利も強烈だ。


糸の針(ストリングニードル)

糸の針を使い、攻撃するが、効いてる様子はない。


「ヴヴヴァァァーーーーーーー!!!」

糸の壁(ストリングウォール)

地龍の攻撃を糸の壁で防ぐが、完全には防げず、ダメージを食らう。


「 「 「 「レル!!!」 」 」 」

仲間から心配の声が上がるが、ダメージで動けない。

地龍の顔を見ると、黒い雲が見えた。

気のせいかな……けど……


……名前を呼ぶ。願いを込めて……

「クモ……助けて」

「落雷!!!」

声と共に落雷が発生する。

雷は地龍の頭部に命中し、地龍はダウンする。


「助けに来たぜ、レル。大丈夫だったか?」

「うん……大丈夫だよ」

クモは私の手を引っ張り、起こす。

手に黒い雲を纏い、構える。


「さぁて、反撃開始だ!!!」

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