第九十三プラン 轟く咆哮
*前回のあらすじ*
地龍叫ぶ。
***
「ヴヴヴァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
地龍の咆哮が洞窟中に響く。
「うるせぇ!!!」
うるさく咄嗟に耳を塞ぐ。
咆哮はまだまだ続く。
「いつになったら終わるんだ……」
地龍は咆哮を続ける。長い、長い咆哮だ。
そして上からポロポロと土が落ちて来た。
「土?なんで……」
土が落ちて来たのを見ると上の天井、つまりは二階の地面から土が落ちてるのだ。
土の量は段々と多くなる。
「まさか……」
嫌な予感がしたし、頭に最悪の展開が過ぎる。
それを防ぐためにもやるしかない。
耳に雲を入れて耳栓にする。
足から雲を噴出させて天井に向かって飛ぶ。
地龍を狙うべきか?
…………準備してから狙うか。
「雲の網!」
天井にでかい雲の網を貼る。網目は細く、人は落ちないだろう。これで少しはいいだろう。
「さて行くkおっとっと……雲の噴出する威力が……てかマナが少ないな……マナ切れ!?」
マナは魔力を使うためのエネルギーだ。
それが切れかけてるってことは雲が出せない、クソ雑魚冒険者である。
しかしマナを回復する手段なんてここには無い。
しかし攻撃しなくては地龍が……けどマナが切れたら回避も出来ない……網で待機するか。
地龍は未だに叫んでいる。
そしてそれは来た。
二階の地面が崩壊したのだ。
つまりは一階の天井が崩壊したのだ。
しかし俺の予想は覆った。
青空が見えたのだ。……白い雲が見えたのだ
崩壊したのは二階だけだと思ってた。
実際に崩れたのは五階の天井まで。
つまりは洞窟全体だ!!!
雲で助かる人々もいるが直ぐに三階、四階、五階が降ってくる。
二階の瓦礫も落ちてくる。助かる人は減るだろうし、最終的には誰も残れないかもしれない。
人を助けるにはこれしかねぇ!!!
例えマナが切れてもやるしかない!!!
「雲の……雲の籠!!!!!!」
自分を中心に、全マナを使って籠を作る。
人が通れる穴を作り、雲を節約する。
全力で大きく、作る。大きく、大きく、一人でも助かる為に……。
いつもよりも雲を一気に使い、疲労がドン!と来た。
疲労に飲まれ、目を閉じ、倒れた。
ドンガラガッシャーン!!!と言う音が最後に聞こえた。




