第九十プラン 地龍との戦いの前
〜祝九十話〜
*前回のあらすじ*
ブラッドは逃げ出した!
***
「地龍ゴルザームが封印から解かれた。早急に封印か倒す必要がある。とりあえず住民の避難を進める必要がある。冒険者ギルドにも依頼をする必要がある。
皆、早急に取り掛かれ!」
ドワーフのバインが指示を飛ばす。
「はぁ、くっそなんでこんな時に旅行に行ってんだよ、アグラ」
席に座り、ここには居ない人に愚痴をこぼす。
村長的な役割の人アグラは絶賛旅行中だ。
"人類国家"の王都まで行っている。
帰ってくるに時間がかかる。
「まぁ仕方ねぇか」
バインは気を取り直し、問題を片付けようと奮闘する。
***
地下四階
離脱して合流した。そして現状を伝えた。
「地龍ゴルザームが復活か……とりあえず指示が出るまで待機していてくれ」
「分かりました。気をつけてください」
「ありがとう。では行ってくる」
兵士さんが行ってしまった。
何しよう……地龍に対抗出来るように作戦を考えるか?
そんなことを考えているとレルが声を上げた。
「とりあえず、コードに話さないとね」
「そうなんだゾ!早速行くんだゾ」
「あぁ、そうか。じゃあクモとレルが行けばいいかな?後はここで兵士を待つって事で」
リバーが意見を出した。
まぁいいけど。
という事でコードの所に向かう。
***
「はぁ……なるほどね……そんなことがあったのか」
コードに報告をして、コードは頷く。
「そうだなぁ……危険があるがここに残るか。外にはブラッドって輩が居るかもしれない。なら兵士が居るここの方が安全だな。
そしてクモ達は地龍を倒して来い。死ぬなよ」
コードはそう言って俺達に戻るように言った。
「意外と呆気ないな。もっと言われるかと思った」
「そう?まぁ仕方ないし、ドワーフが死ぬのはコードにも不利益を伴うからね。守りたいんでしょ」
「そうかもな。にしても龍か。でかい相手だ」
「そうね。けど倒さないと先に進めない」
「そう言えば"和の国"を目指してるんだよな。ここを通ったら"仏の国"だろ?」
「うん。けどここを通らないと行けないよ」
「そうだな。倒すしか無いか。そしてブラッドにも借りを返さないといけない……」
ブラッドに殺された人の事を思うと怒りが込み上げてくる。
「クモ?」
「あぁ……強くならないと行けないな」
「……そうだね。地龍を倒すためにも」
「あぁ」
地龍との戦いは刻一刻と迫ってくる。




