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ノープラン 〜異世界冒険〜  作者: ジャガさん
チュートリアル
9/115

第九プラン 敗北者


*前回のあらすじ*

魔力の使い方の第一歩を踏み出せた。


***


訓練場、今日も冒険者達が訓練をしている。


俺は今、訓練場の端っこに座っている。隣にはゴーゴさんがいた。


「俺がこの依頼を受けてから半年が経ったんですね……」

「そうだな坊主。でも、そんなふうに逃げても変わらないぞ」

そう、半年も経ったのだ。俺がこの世界に来てから半年。依頼も後半分だ。半年前と比べれば俺はとても強くなったと言ってもいいだろう。しかしそんな俺でも今ただいま、壁に当たってます。


「まぁ、落ち込むなって。レルに模擬戦で連敗してるからって、気にすんなよ」

そう、今俺はレルに模擬戦で、連敗中だ。


これまで筋トレ、魔力の使い方をマスターする為の訓練をしていたが、一週間前ぐらいから俺とレルで模擬戦をし始めるようになった。

そして一週間が経過し、俺は"一勝"もして無い!!!


…………なんて言うか、腰を下ろして、座りたくなった。


「はぁー、頑張ってもう一回戦えば、なんかヒントがあるかもしれないだろう?リトライだ!」


「そう……ですね。ネバーキブアップの精神だよな!!!」

「ネバーキブアップの精神がなんなのか知らんがそうだ坊主!!!」


「ネバーキブアップは"絶対にあきらめない"とかそんな感じの意味です」


「そうか、いい言葉だな。さぁ行け坊主!レルを倒すのだ!!!」

「はい!」

気合い十分で、これから模擬戦をするのだった。


***


訓練場、前には宿敵とも言えるレルがいた。


「ねぇ、クモ。また戦うの?」

……なんかレルはやる気が無いようだ。


「あぁ、勝つまで!!!」

俺の気合いが入った答えにレルは呆れた顔をしている。


ゴーゴが俺とレルの間の位置にいる。

俺とレルの間は十メートル位だ。

「では、坊主とレルの模擬戦を始める。使用武器は魔力と己の体のみ。魔法は禁止な。では始め!!!」


ゴーゴの合図で、二人同時に動きだす。

俺は前腕に『雲』を纏い、拳を振るう。

雲の拳(クラウドパンチ)


雲の拳はレル目掛けて飛んでいくが呆気なく避けられる。

「クソッ、もう一発!!!」


ヤケクソ気味にもう一発放つが避けられる。

レルは俺の攻撃を避け、近づいてくる。


「『(ストリング)』!!!」


レルは糸を伸ばし、準備をしている。


攻撃の準備を。


俺は心に焦りを感じつつ、攻撃に移行する。


雲の蹴り(クラウドキック)

膝から下に雲を纏い、蹴りを放つ。雲は伸び、「雲の拳(クラウドパンチ)」と同じように遠距離でも使える。が、それも避けられる。


もう距離は二メートルも無い。近距離戦となった。


「クソが、結局いつものと同じかよ!!!」

俺は愚痴をこぼす。


その愚痴にレルは反応する。

「それはクモが変わらないからだよ」


レルの口撃に心がグサッと会心の一撃を貰いつつ、構える。


先手必勝と「雲の拳(クラウドパンチ)」を放とうとするが、踏み込む所に糸があり、それに絡まり、足を取られる。



体制を崩した所に、レルの鋭い蹴りが飛んでくる。



見事に入り、まさに会心の一撃(クリティカルヒット)

それを見て、ゴーゴはレルの勝利を伝えるのだった。

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