第七十一プラン ワレハト村
*前回のあらすじ*
クモに怒られました。みんな。
***
「着いたよ、クモ。ワレハト村だ」
村は柵に囲われた平凡な村だ。
しかし人が多い。ビルンデに行く途中にあるためだろう。
「何も無ければいいなぉ」
エレンがそんなことを呟いた。
それはフラグだ!!!
「エレン、そんなことを呟くと何か起こるぞ」
「え?ほんと?」
「うん、ほんとほんと。よくある事だよ」
フラグは良くない。ほんと良くない。
出発まで何も無ければいいな。
そんなことを思いながら村に入る。
***
馬車は進む。ガタガタと。
村に入ったあと何も無かった。
うん、なんにも無かった。
村が何も無かった訳ではなく、出来事が何も無かった。
すごい何も無かった。
なんで来たしと言いたくなるほど何もなかった。
ポケーとしているとレルが話しかけてきた。
「遂に"人類国家"オルヒルの最東端の街、ビルンデだね」
「そうだな。デカそうな街だよな」
「まぁ、最東端の都会だしね。デカいと思うわよ」
エレンが拳を握り、こう言う。
「俺は楽しみだな。少しは依頼をこなすんだろ?」
「それは依頼次第だな。コードがいいと言ったら良いし、ダメと言ったらダメだしな」
「どうなるかな?てかクモ。
気になることがあるんだけど……」
トウカが聞いてくる。
「なに」
「背中に見える水色のツインテールの幽霊?背後霊が私には見えるんだゾ」
とトウカが指を指す。
背中を見ると、クミがそこにはいた。
「……おいお前、天国に行ったんじゃないのか?」
「だって〜、クモが大罪魔女のこと探さないし〜、仕方ないよね」
「仕方なくじゃねぇよ!!!何、俺呪われてんの!?ふざけんなよお前!!!」
「ひぃ……クモが切れたーーーーー!!!」
クミはトウカの後ろにすがりつく。
「クモ……切れちゃダメよ」
「なんで俺が悪いみたいになってんの?」
「あ〜もう、クミ俺はお前の事を守らないからな。自分の身は自分で守れよ」
「え〜…………分かったよ。自分の身ぐらい守れるもん」
パーティーの同行者にクミが加わった?
ちなみにこの後、トウカにクミの事を話した。
そしたら、「クモって結構アレだね。ちょっと酷くない?」
「それは私も思った。クモは自分で決めがちなんだよ。
「それな」
「それな」
「そんなに?」
「うわ自覚が無い!?」
「最悪だな」
「自覚なかったんですね。これからはつねに誰かパーティーメンバーが居ないとダメですね」
「だね」
「おう」
「あの、俺の意見は?」
「 「 「無い!!!」 」 」
「そんなぁ」
なんか決まりました。




