第七プラン 魔力の力
*前回のあらすじ*
氷属性が使えるようになったよ。
***
朝日が顔を照らす。日の光が起きろ~!!!と言ってるみたいだ。
「ん、んぅーーー」
伸びをして、体を解す。昨日は体に無茶をしたから筋肉痛になってるかもしれないと思いながら。しかし不思議と筋肉痛になっていなかった。
マジか。と思いながら準備をして、依頼の場所に向かう。
***
「ちゃんと来たな。今日は何の武器を使うか決める」
武器。それは冒険者をやるにしては切っても切れない関係だろう。
「でだ、俺から二人にオススメするのは短剣だ」
短剣。俺の予想とは外れた。俺の予想は剣だったんだが。
「なんで短剣なんですか?」
レルがゴーゴに質問する。
「いい質問だ。理由はお前らが魔力持ちだからだ」
?
「それ理由になります?」
「なるさ。魔力はそれ程でかい力になるからな。もちろん武器がメインでサブに魔力って奴もいるがな」
ふふっとゴーゴは笑い、言った。
「まぁ、見なきゃ分からないだろう。いい機会だ、魔力の力を見せてやる」
「魔力の力……」
「あぁ、お前らにもあるものだ。まぁ同じ事が出来るかは知らないが。俺の魔力は『大地』だ。よく見とけ」
そう言うとゴーゴの近くが盛り上がり始めた。そのまま急に加速し、一気に五メートルぐらいの地面の塔と言うべきものが出来上がった。そしてゴーゴがいる所も上がり、五メートルぐらいまで地面が伸びた。そして他の所にも地面が盛り上がり、伸びて塔が出来上がって行った。それは自由自在に動き、触手のようにも見えた。
触手とも言える地面の塔はさらに伸び、空中で一つの点で結び付き、巨大な龍が出来上がった。龍はそのまま食らうかの如く、俺達に突っ込んで来た。
「うおぉぉぉーーー!!!突っ込んで来たぁぁぁー!」
その事に驚き、俺とレルは退避した。
しかし以外に速く、退避も間に合わないと思ったら、急に龍のサイズが小さくなっていき、地面に静かに溶け込んで行った。
「どうだ?これが魔力の力だ。魔力は魔法と違って詠唱をする必要も無い。そしてこれは本人の技量次第だが、さっきの様な事も出来る」
「………………凄かったです」
なんて言うか……凄すぎてそれしか言えなかった。
「これが魔力の力……」
レルも驚いてるようだ。てかさっきので驚かなかったらそっちに驚くわ!
「魔力を使いこなせればそれだけでも戦えるようになる。武器なんか使わずにな。お前らの当分の目標は魔力の使い方をマスターする事だ。その後に武器なんかをやる。わかったな」
「はい!!!」
元気よく返事をしたが、ゴーゴははぁーとため息をした。
「しかし残念ながら坊主。お前は筋力が足りない。筋トレからだ」
「……え?」
ゴーゴの言葉に驚きが声に出る。
とっさにレルに視線で助けを求めるが……
「がんばってね、クモ」
あっさりと切り捨てられた。
その後、俺は筋トレを開始した。
地獄の筋トレが終わり。寝る前ふと思ったが、ゴーゴは最初武器を決めるとか言ってたけど決めてないなと。そんな事を思いながら就寝した。