第六十七プラン ゴリン討伐依頼その四
*前回のあらすじ*
クモとゴリンの戦いが始まった。
***
ゴリンの挑発にそのまま乗り、突っ込む。
俺の手には短剣を握っている。
そして雲を纏わせて、剣にしている。
「ウジィィィィィ!!!!」
「ゴハ!!!」
突きを放つとゴリンは躱し、蹴りの反撃を入れてくる。
蹴りをくらい、倒れそうになるが、踏んばり、体制を立て直そうとするも追撃の拳が入る。
拳は腹にヒットし、俺の身体を飛ばした。
飛ばされた先には木があり、木に激突した。
受身を取り、何とか凌いだが、ゴリンは追撃を緩める気はないようで、こっちに突っ込んでくる。
やはり、剣はダメなのかな。俺は才能がないようだ。
これまで通りに戦うか。
引き付けて、みぞおちを狙う。
「加速する雲の拳!!!」
「ウジィィイ!?」
みぞおちに当たり、怯んだ。
その隙で雲の形を変えろ!!!
「まだまだ!!!「巨大な雲の拳!!!」
「ウジィィィ」
ゴリンは拳をくらい、地面に伏せた。
「倒したのか……トドメを刺すか」
短剣を出し、雲を纏わせる。
そのまま喉に剣を振り下ろす。
音もなく、ゴリンは首と胴体が別れた。
***
森を探索中に、パーティーメンバーとの合流を果たした。
全員が無事に切り抜けた。
「じゃあ依頼は達成でいいか」
「まぁ、私達ですら何体倒したかわからないんだゾ」
話していると、周りから音が聞こえ、あっという間に囲まれた。
数は分からないが、少なくは無いだろう。
ゴリンの中でたった一体だけ、白いゴリンが居た。
ソイツは全身が白く、怪しかった。
「ウジィィイ!!!」
「 「 「ウジィィイ!!!」 」 」
白いゴリンの声と同じことを言う他のゴリン。
アイツがボスだな。
白いゴリンがこちらを指を指す。
「ウジィィイィィィ!!!」
「 「 「ウジィィイィィィ!!!」 」 」
ゴリンは前進する。
まだ戦いは終わらない。




