第六十五プラン ゴリン討伐依頼その二
*前回のあらすじ*
ゴリン、ドンドン来るなう
***
「闇太刀一の型、一閃!!!」
踏み込み、横に一閃。ゴリンは真っ二つになり、絶命するが、次々にゴリンは来る。
「はぁ……はぁ……」
どれぐらい倒したのだろうか?疲れで剣を振るのが大変だ。
一体一体がキツイ。
「ウジィィイ!!!」
ゴリンの拳をしゃがんで躱し、突きの構えを取る。
狙うは心臓。
「闇太刀三の型、闇突き!!!」
柄から闇を出し、加速させて突きを放つ。
狙い通り、ゴリンの心臓を突き、絶命させる。
一番隙が少ない型だと思う。
直ぐに次が来る。
刀を抜き、右足を少し下げて、右足を軸に回転する。
勢いそのまま後ろに来たゴリンを切る。
「まだまだだな……さっさと来るんだゾ……そして全員切り刻んでやるんだゾ」
ゴリンは私の言葉に反応したのか、逃げ出した。
「どこに行く!?見失った。逃げ足が速いんだゾ。
…………みんなを探すんだゾ」
『そうだな、探すぞトウカ』
トウカは皆を探し始めた。
***
森の中、一人でリバーはゴリンの群れと戦っていた。
「はぁ……はぁ……「反転」オラァ!!!はぁ……はぁ……」
魔力の「反転」とこれまで使って来た剣を使い、ゴリンを葬っていく。
これまで「反転」を使ったおかげかゴリンはあまり攻撃をしてこない。
ゴリンの攻撃を「反転」で防ぎ、その隙を剣で攻撃するという単純なものだが、リバーのこれまでの経験が生きてか、これまで耐えれた。
しかし決定打が足りない。時間があれば出来そうなんだが、時間がねぇ。
「ウジィイ!!!」
「はぁ……はぁ……「反転」」
ゴリンは蹴りを繰り出すが、息を切らしながら、何とか防ぐ。
防がれた蹴りは反転して、地面にめり込む。
「はぁ!!!」
その隙を逃さずに、喉に剣を突き刺す。
ゴリンの命を断ち、剣を抜く。
また来ると俺大量に来ると思いきや一体しか来なかった。
しかし来た奴は他の奴らよりも大きく、黒黒しいゴリンがいた。
他のやつの大きさが、平均百六十位でソイツは二メートル位であった。
でけぇゴリンは足を踏み込む。
来る!!!
と思った瞬間に殴られていた。
殴られたのは頭で、殴り飛ばされた。
しかし手に持った剣は離さない。
運良く、森の木に当たらずに、地面に着地する。
立ちたくても、頭がフラフラする。立てない。
ゴリンはもう来ており、首を掴んで持ち上げる。
これまでの同胞のお返しと言わんばかりに少しづつ力を込めてくる。
片手で少しでも抵抗する。
少しでも時間が必要だ。
意識しろ、手に持った剣を……包み込むイメージだ。
僕の魔力は板だけでなく、自由自在に形を変えれるならできるはずだ。
「ウジッウジッジ〜〜」
力が強くなり、抵抗が出来なくなってきた。
苦しくなってきた。
クソっ!!!このままだと死ぬ。
窒息死だ。
「闇太刀四の型、闇車!!!」
トウカは垂直方向に身体ごと一回転してゴリンの腕を切る。
ゴリンは少し後退りをして、距離を取る。
「リバーさん、大丈夫ですか!?」
「ゴホッ……ナイス……トウカ」
「私が戦うんだゾ」
「大丈夫だ……僕が決着をつける。やっと出来た…………
……「付加反転」
「反転」を剣に包み込み、纏わせる。
剣に「反転」がかかっている。
そして
「反転」
「ウジィィイ!!!」
ゴリンの拳は反転され、身体は大きく仰け反る。
その隙に間合いにはいり、上段の構えを取り、そのまま。
「オラァ!!!!!」
ゴリンの頭に真上から全力で叩き込む!!!
普段なら手に衝撃が来るが、「反転」のお陰で来ない。
つまり相手には全ての衝撃が行く。
威力は倍増だ。
ゴリンの頭は地面に少しめり込む。
戦闘不能だろうが、しっかりトドメを刺す。
付加反転を解除して心臓を突き刺す。
「ふぅ、みんなを探すか」
「うん!!!」
リバーとトウカは皆を探す。




