第六十一プラン アグラ村
*前回のあらすじ*
"和の国"に行くぞぉ!!!
***
ガタガタ馬車が揺れる。しかし直ぐに馬車は止まった。
目的地に着いたからだ。
「クモ、起きて街に着いたよ」
「ん……ん〜、ここは?」
「ここはアグラ村。王都とビルンデの間にある村の一つだよ」
「へぇー、あとどれぐらいでビルンデなの?」
「聞いた話だと、あと二つの村でビルンデだよ。キンノ村とワレハト村だったかな?そこを通り、ビルンデの街に行けるよ」
「そうか、まだまだだな」
「とりあえず、膝から降りようか、クモ」
「……うおぉぉぉーーー!!!重力が大きくなって、離れられない!!!」
「うるさい!!!早く降りなさい!!!」
その後何やかんやあって膝から降りた。
「はぁー、それでこの村で何をするんだ?」
「馬を休ませる。馬がやられたら困るからね。
二日間しっかり休んで、疲れを無くす。それ程大変なんだよ。もしもの時を考えると、休める時にしっかり休ませるのが大事らしいよ」
「じゃあ出発は明後日か?」
「そう、明後日この村を出発する」
「依頼でも受けるのかと思った」
「受けてもいいんじゃない?依頼主の許可が必要だけど」
「そうなのか?じゃあ聞いてみるか」
俺達はコードの所に向かった。
「コード、依頼を受けてもいいか?」
「依頼か?内容によるぞ。いい感じの依頼を探してこい、話はそれからだ」
「わかった。じゃあ依頼を見てくるよ。みんな行こうぜ」
「はいはい」
***
冒険ギルドはこの村にもある。規模は比較的小さいが。
冒険者も十人いるか居ないかだと思う。
「え〜と、いい依頼は……これとか良さそうだな」
今手に取ったのはトレントという魔物の討伐依頼だ。
トレントは木の魔物で、恐らくこの村の少し遠くに居るのだろう。
依頼書を取り、コードと皆に見せる。
「この依頼を受けようと思うんだ」
「いいんじゃない?コードに伝えるか」
エレンが依頼の内容を確認して、コードの所に向かった。
しばらくして、エレンが戻ってきた。
「その依頼を受けてもいいってよ」
エレンの言葉を受け、受付に向かう。、
「じゃあ受けるか。すいません、依頼を受けたいんですが……」
「はい、分かりました。依頼頑張ってください」
俺達はトレントの依頼を受けた。




