第六十プラン 次の舞台
*前回のあらすじ*
依頼を達成した
***
冬、雪が降り、雪が積もる。
そんな中家の中で毛布に包まりぬくぬくしてる男がいます。
「あぁーさっむ」
「起きなさい、クモ!!!準備するのよ!!!」
レルが毛布を剥ぎ取り、俺を動かそうとする。
「えぇーー、寒いじゃん」
「寒くても動きなさい!!!」
「寒いと雲は凍り、雪を、雹を落とすんだぞ!!!だから俺は動かない!!!」
「何その理由にもなってない理由!!!早く準備しなさい!!!あんた前に"和の国"行ってみたいな〜と言ってたじゃない!そこに向かうのよ!!!」
「……そうだけどさぁ〜」
そう、俺達はある所に向かうための準備をしていたのだ。
ではその場所に向かう理由を話そう。
***
時は遡り、ディスコード商会を襲撃し、依頼を達成した後のこと。
エレンは目を覚まし、依頼の金を受け取り
トウカはコードが会長のコード商会の護衛に慣れ始めた時だった。季節で言えば秋ぐらいだったか。
その間俺達は依頼をこなしていた。
依頼が終わり、家で座っていると、
ふと頭によぎったのだ"和の国"の名前を。
そして俺はこんなことを言ったのだ。
「"和の国"行ってみてぇな〜〜〜」
と!!!
依頼を一緒にこなしていたトウカに聞かれ、
「"和の国"?私の故郷なんだゾ!!!」
「へぇ〜そうなんだ。どんな所なんだ?」
「さぁ?分からないんだゾ。あくまで生まれ故郷なんだゾ。だから記憶はないんだゾ。
記憶があるのは"仏の国"ニョライのチクセ村という村なんだゾ。
そんなことより、クモ。今度"和の国"に行くんだゾ!!!」
「え?なんで?」
「なんでって商会の護衛で行くんだゾ」
「そうなんだ」
トウカはコード商会に所属していることになっている。そのため俺達よりもコード商会に詳しい。
今ではガッセル、オアシス、チクラに鍛えてもらってるらしい。
「それで"和の国"はとても遠いんだゾ。
まずは王都から"人類国家"オルヒルの最東端の街ビルンデに行き、
それからドワーフの洞窟を通り、"仏の国"ニョライに。
ニョライの最東端の港町シイラギから船に乗り、それでやっと"和の国"に行けます。
行きだけで馬車で約三ヶ月ほどはかかります」
「遠いね。それでいつ行くの?」
「次の春なんだゾ」
「そうか、依頼で護衛として行こうかな?そしたらお金も貰えるし、"和の国"に行けるんだ、いいなぁ」
「………………」
トウカがその話をコードにしたのか、それとも元からなのかコードが俺達に王都から"和の国"までの行きと帰りまでの護衛依頼を出てきた。今回はギルドを通して来たので冒険者としての評価も上がるらしい。
俺達は話し合い、受けることにした。リバーも王都を離れ、一緒に来るそうだ。
初めての遠征護衛と言うべき物だ。
万全の準備をして挑む。
しかし……
「寒い!!!動きたくないよぉーーーーー!!!」
「はぁ、これだけは言いたくなかったけど、動かないと馬車で膝枕しないからね?絶対に……」
レルからの最終警告が来てしまった。
レルの目を見るとその目は決意を表している。
俺は知ってる。
あの目は絶対に揺るがない目だ!!!
俺は折れ、動きました。
春、"和の国"行くの楽しみだなぁーーーーー
***
春、花が開き、美しく咲き誇る。その中を馬車が進み、中にはグロッキーになっている男が居た。
「ウップ……気持ち悪い……」
「はいはい、膝枕ね。その代わり、夜の見張りは頼むよ」
俺はサムズアップをしてから頭をレルの膝に埋める。
柔らかく、いい匂いがする。
匂いはとても落ち着き、ずっと嗅ぐことも出来そうだ。
その心地よい匂いと共に俺は揺れて気持ち悪くなったのも忘れて寝るりに落ちた。
俺達は"和の国"への道を一歩進めた。
まずは目指すは人類国家最東端の街ビルンデへ!!!
トウカが記憶がないのに生まれ故郷を知っているのは夜刀が教えたからです。
夜刀はトウカと共に海を超えて、"仏の国"に来たのです。
幼い頃から夜刀はトウカを見守っていました。




