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ノープラン 〜異世界冒険〜  作者: ジャガさん
王都
43/115

第四十二プラン 屋根の上で


*前回のあらすじ*

魔物進行モンスターパレードが終わった。


***


魔物が潰れ、辺りが静寂に包まれる。エクスのその圧倒的な力は一振で千五百の魔物を潰し、命を奪った。

その事実が、興奮と恐怖が入り交じり、静寂をもたらした。


そんな中、一人の冒険者が腕を上げ、叫ぶ。

「お、俺達の勝利だぁぁぁーーーーー!!!!!」

「 「 「 「 「 「オーーーーー!!!!!」 」 」 」 」 」

皆が勝どきを上げる。その勝どきは恐怖を振り払うためか、それとも魔物を倒したことによる喜びだったのか。

それは人によって違うだろう。


***


ギルドで報酬を受け取る。なんにもしてないが、参加しただけで、報酬が貰えるのだ。今回は当たりと言えるだろう。

にしても、エクスはとんでもなかったとしか言えない。マナを多く持つのは知っていたが、どうやって戦うのかは知らなかった。あんな戦い方をするんだな。

……いや、戦いにすらなってなかった。虐殺だ。

エクス見たいのが、他にもいるのか?

そんなことを考えながらギルドの椅子に座る。今日は依頼をこなせるか分からない。ちょっと相談しないとね。


「今日はどうする?依頼を受けるか?」

「う〜ん、受けなくてもいいんじゃない?お金は稼げたし」

「俺は受けたい!動きたいからな!」

エレンがビシッと手を上げる。


「じゃあ訓練でもすれば?」

「確かに!じゃあ俺も依頼を受けなくてもいいと思う」

「僕も受けなくてもいいと思います」

「じゃあ今日は依頼を受けない。これからの時間は自由でいいか。解散」

あまり時間は無さそうだか、オフが出来た。

何をしようか。無数のことが頭に浮かぶ。


***










「…モ………起き…………クモ、何してんだい!起きろ!起きるんだ!!!」

俺を揺さぶる誰かがいる。揺さぶりが俺の脳を覚醒させる。


「うにゅ?何……」

「何じゃないよ、こんな所で寝ないで。誰かが寝ていると通報を受けてきてみたら君が寝ていたんだよ!!!」

こんな所と言われる場所は、俺が寝ていたのは、屋根の上。そして俺を起こしたのはエクスだった。


「いや、日当たりが良さそうで、つい」

「ついじゃないよ!もう寝ないでよ!て言うかクモはよく屋根の上に来れたね」

「俺も一応魔力を持っているからな。魔力を使えば余裕よ」

「そうだったのか。魔力の名前は?」

「教えてもいいが、エクスの魔力も教えてくれよ」

「僕の魔力?いいよ。教える」

エクスは屋根に腰を掛けてから話した。


「僕の魔力は『マナ』マナを操る魔力さ」

「マナを操る魔力?」

それは魔力と言っていいのか分からないものが来た。

マナを操るのは俺でも出来る。他の人ももちろん。

なのに、それが魔力?どいうことだ?


「そんな不思議な顔しないで。僕の魔力『マナ』は他の人よりもマナを操れるんだ。体内にあるマナも。自由自在に」

「マナを操る能力がそんなに凄いか?」


「それはクモが実際に今日見たでしょ?」

「今日見たもの……」

今日見たものと言えば、エクスが剣を振るうと、魔物が潰れた光景……


「まさかあれが、マナを操る魔力で引き起こったのか!?」

「クモの言う通りだけど少し違う。マナを操る魔力で起こしたのは黒い剣の方。

マナを周りから集め、圧縮して、圧縮して大量に纏わせる。大量にマナを纏った剣は全てを切り裂け、叩き潰すことも出来る。

マナは少しだけ、ほんの少しだけ意志を感じ取り、その意志の通りに変える力を持つんだ。

だから大量にあればあるほど意思の通りに出来るんだ」


「…………だから全てを切り裂け、叩き潰すことも出来るのか?」

「そうだ」

……成程、つまりは物量作戦と言う訳か。

どういう訳かマナは意志を感じ取り、その通りに変える力を持っているらしい。ならそれが多ければ多いほど、なんでも切れる様になる。なぜならその意思があるからだ。

切るという意思が、マナに力を与え、万物を切り裂く。



「エクスの魔力は周りのマナを使えるという利点があるのか」

「まぁ、特徴と言えば、マナを多く操ることと、それぐらいだね」

エクスは笑みを浮かべた。その笑みは後ろに見えた夕日に照らされていた。

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