第四プラン 名は体を表す
*前回のあらすじ*
自己紹介とギルド紹介。
髭を蓄えた筋骨隆々腰には剣を持っているモヒカンの男。
ゴーゴ
白い髪の毛が胸あたりまで伸びていて紅い瞳をした女性。身長は150センチ後半。あと女性。
レル
***
「遅刻無し、いいスタートだ。これからも続けろよ」
今日から依頼の訓練が始まる。いる場所は訓練所だ。なかなか広く、学校の運動場を少し小さくした感じだ。
「はい。で何やるんですか?」
「まず2人がどれだけ動けるか確かめる」
そう言って手に持っていたのは紫色のボールだった。
「これを持て。それでだいたいだが能力が分かる」
そう言われて持つとピピッと音がなり空中に数字が表示された。
ゴーゴは髭を弄りながら見ている。
「ほーん、お前魔力を持っていたのか」
「え、ま、魔力ですか?」
「何?魔力のこと知らなかったのか?」
「えーと、はい」
魔力。それはこの世界にある、マナとは違うものである。とりあえず不思議な力のことを説明しよう。
この世界には俺の世界とは違う力が大きく分けて三つある。
一つマナ
二つ魔法
三つ魔力
である。
一つ目のマナは簡単に言えば、燃料だ。なんでも出来る燃料だ。マナの力に微力ながら現実を変える力を持っている。その為それを駆使することで魔法などの超常現象を引き起こせる。この世界に置いて、超常現象はマナが十中八九マナが関わっている。そしてマナは意思の力にも反応すると言われる。
二つ目魔法 魔法は特定の言葉を紡ぐことで超常現象を引き起こす。
三つ目魔力 魔力とは簡単に言えばその個人しか使えない魔法である。ただ魔法よりも自由度が高いとされているし使い方も人それぞれ。同じ魔力を持っていても同じ使い方をするのかは人次第だ。そして使い方によっては強力な武器になる。
そしてマナは誰でも持っており、魔法は訓練すれば誰でも使えると言われている。しかし魔力は生まれながらの才能で持っていない人と持っている人で別れる。
その為魔力を持っているのは強力な武器に成りうる物なのだ。
まぁ俺は魔力を持っているとは知らなかったけどね。
「自分、魔力を持っているなんて知りませんでした」
「そうか、じゃあ坊主はまず、自分の魔力がどんなのか知るところからだ」
「はい」
俺は持っているボールをゴーゴに渡した。
「次はレルだ」
そう言ってゴーゴはレルにボールを渡した。レルはボールを受け取るとピピッと音がなり空中に数字が表示された。
「へぇー、レルも魔力を持っているのか。二人とも魔力持ちとは。これからが楽しみだな」
ゴーゴは笑みを浮かべた。
「レルは何の魔力か、知ってるか?」
「えぇ、私の魔力は『糸』よ」
「へぇー、糸か。なかなか面白いのを持っているな。まぁとりあえず確認した。これからメニューを言い渡す。それをこなしていけ」
「はい!」
二人揃って声を上げた。
***
俺は自分の魔力を知るために今、マナを操るための訓練をしている。
「わかるか?流れが、血液とは別に身体中を巡る流れが!!!」
ゴーゴさんにマナを流してもらい、体内のマナを感じ取る訓練だ。ちなみにレルはマナを増やす訓練をしているらしい。
最初、魔力を使うにも使い方がわからなかったため、この訓練をしてマナになれることにした。
そして今、何となく、何かが流れている気がする。
「はいっ、何となく感じます!」
「何となくでもいい!それをもっと強く感じるようにイメージしろ!!!」
「はい、やってみます!!!」
イメージは…………激流の川!!!
そうするとマナをより強く確かに感じるようになった。
「強く感じるようになりました!」
「速いな、まぁいい。それを操り、手から思いっきり!!!出せ!!!イメージしろ!!!」
「はい」
イメージは手から水鉄砲を出すように、穴は小さく、勢いを付けて。
そうしたら手からプシューと小さい水滴の塊が出た。
「 「え!」 」
余りに予想外でゴーゴと声がハモった。
そして手から出てきた、小さい水滴の塊。
人はそれを雲と呼ぶ。