第三十七プラン 幽霊の守りごと《ゴーストルール》その四
*前回のあらすじ*
ゴーストぶっ飛ばしたった。
***
クミをぶっ飛ばした後、レル達の所に向かった。
「大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫よ。そちらは倒したの?」
「ぶっ飛ばしたけど倒せたのかは分からない。これから向かって確認しに行く」
「わかった。私達も一緒に行く」
「お前らは怪我大丈夫なのか?」
レルとエレンは怪我をしている。それで無理して死んでは元も子もない。
「これくらいの怪我で休んでたら冒険者が務まらないよ。大丈夫だよ、クモ」
レルの言葉にエレンも頷く。
「そう、ならいい。早く向かうぞ」
「うん」
俺達は飛ばしたクミの所に向かった。
***
クミを飛ばした方に向かうと、ゴースト達が沢山いた。
それを見たエレンが声を荒らげる。
「おいおい、クモ。こんな大量のゴーストを相手にしたのか!?」
「いや、一人だけだ。こんなにはいなかった」
こんなに居たら気づくよね?そんな中、ゴーストの中からクミが出てきた。クミとの距離は十メートル位だ。殴り倒すには遠いな。
「ねぇ、冒険者さん達。ここから出て行ってくれない?そしたら何もしないから」
「何でだ?」
「私達は危険を犯したくないからよ。ここで死んでしまったら元も子も無い。私達にはしなくてはならない約束があるのよ」
「そうか……断る!!!俺達はそんなお前達を退治するために来たんだからな!!!」
「チッ、断ると思ったよ。こうなったらみんな約束を果たすわよ!!!」
「 「 「 「 「 「 「おう!!!」 」 」 」 」 」 」
幽霊達が声を合わせると、クミに他の幽霊達が集まり始めた。集まり、渦を描き、一つになって行く。
「なんだあれ!?幽霊が一つになって行っている!?」
見たことの無い景色に皆が動揺する。これもしかして合体!?パワーアップするのか!?
「何かがヤバイ!早く倒すぞ!!「雲の拳」」
拳を放つが時既に遅い。合体した幽霊に拳を掴まれた。
合体した幽霊は薄い緑色をしたツインテールをしていて、そして何より大きくなっていた。その大きさは五メートル位だ。
幽霊は掴んだ雲の腕をそのまま振るう。振るわれた腕は伸びており、俺は飛ばされなかったが、雲が消えてしまった。
「あなた達を殺して、アイツも殺して約束を果たす!!!そのためにあなた達には消えてもらう!!!「幽霊達の泣き声」 」
そう言いながら、幽霊は斬撃を放った。
「!!!「雲の壁」 」
雲の壁を作るがパワーアップした幽霊の斬撃にいとも簡単に切り刻まれてしまい、ガードの意味をなさなかった。
斬撃の範囲、威力。全てがパワーアップしており、とても防げるものではなかった。しかしそれゆえか再発動するのには時間がかかるようだ。その時間に何とかしないと。
「どうする、クモ!?このままだと……」
リバーが聞いてくる。確かにこのままだとやられる。レルとエレンは斬撃のガードで精一杯だ、攻撃は難しい。
攻撃出来るのは俺とリバーだけ。これでどうする?
どうやって奴を倒す?
………………
「リバー、思いついたけど上手くいくか分からない。けどこれしか思いつかなかったんだ。まずは試すぞ!」
「どんな作戦だ?」
リバーに作戦を話す。
「……それしか思いかなかったのか。まぁ、僕も作戦は思いつかない。それをやるか」
「おう、作戦の肝はリバー、お前だ!頼むぜ!!!」
拳同士を打ち合わせ、気合を入れる。
幽霊達との戦いは最終局面に入った。




