第三十六プラン 幽霊の守りごと《ゴーストルール》その三
*前回のあらすじ*
ゴーストクミとの戦いが始まった。
***
飛ばされたクミとの距離はそこまで開いてない。
せいぜい五メートル。
「先手必勝!「幽霊の泣き声」
手から斬撃が飛んでくる。俺一点に来るため、前に放たれた物とは威力が違う。
「雲の壁」
手から雲を出し、壁を作る。雲の壁は斬撃を止めるが、それも少しの間だけだった。直ぐに壁は切り刻まれ、斬撃が飛んでくる。
「くっ!!」
マナ武装での咄嗟のガードもあんまり効果がないな。攻撃範囲が広くてガードしきれない。まぁ無いよりはいいんだけどさ。
「まだまだぁ!!!「幽霊の泣き声」」
さらに追撃で斬撃が飛んでくる。
「クソっ「雲の壁」」
雲の壁を出すが、さっきと同じように、直ぐに切り刻まれてしまう。このままだとやられる。
こうなりゃ犠牲覚悟で、行くしかねぇ!
腕にマナ武装をした状態で、腕でガードしながら斬撃の中を突っ込む。
マナ武装のお陰で、腕は無事だが、他は傷だらけだ。さらに攻撃されたら不味い。一撃で決める。足を溜めて、踏み込み、ジャンプする。
これまで頑張ったおかげか、約五メートル位まで飛べた。そのまま雲を出す。
「雲」
クミは上に飛んだ俺に照準を合わせながら言い放つ。
「まさか突っ込んでくるとはな。驚いたよ。けど私が勝つ!
「幽霊の泣き声」 」
腕に雲を纏わせて、巨大な拳を作る。
「くらえ、ゴースト!!!「巨大な雲の拳」 」
巨大な雲の拳は斬撃をくらってもそのまま進み、クミをぶん殴った。
殴られたクミは勢いのまま、飛んで行った。
「倒したのか?とりあえず確認しに行かないとな。レルとエレンの様子も見ないとな」
地面に着地して、そのままエレン達を見に行った。
***
飛ばされたクミは頭を抑えながら、上半身を起こす。
「クソ痛てぇ、なんだあの一撃。私の斬撃を物ともしない。よく生きていたな私」
自分でも感心する。聞いた話によるとゴーストは未練が多ければ多い程しぶといらしい。それ程までに、アイツに対するこの気持ちが大きいのだろうか?
「絶対に許さねぇ、アイツも、あの冒険者も」
そう呟いていると、周りに気配がした。ゴーストの気配だ。
「やられたな、クミ」
出てきたのはうさ爺だった。うさ爺は生前にお世話になった人だ。そして私とうさ爺は同じやつに殺された。この墓地にいるほとんどのやつがアイツに殺された。
そして私はうさ爺の言葉に頷く。
「……そうだね」
「では、約束を果たそうか、皆を集めろ。皆で冒険者達を倒すぞ」
「……はい」
私達は動き出した。皆で決めた約束を守るために。




