第三十五プラン 幽霊の守りごと《ゴーストルール》その二
〜祝35話〜
*前回のあらすじ*
墓場を荒らした。エレンが。
***
「ねぇねぇ、見てよエレン。見事に破壊されてる」
レルがエレンにダメージを与えている。きっと借金になりそうだから、今の内からダメージを与え、借金返済を素早くさせる為に……レル恐ろしい子。
ちなみに俺は未だにレルにおんぶされた状態だ。
そしてレルの髪の毛がいい匂いする。これが……女の子の匂いってやつか…………ずっとクンクンしていたい。
「ねぇ、クモ。そろそろ降りてもらっていい?」
「…………嫌です」
「なんで嫌なの?」
正直に答えるか悩んだが、ここは正直に応えよう。
「…………いい匂いだからです」
「そうですか、降りてね、てか降りろ!!!」
レルが糸を使って降ろそうとしてくる。俺は雲を使って捕まる。
「嫌だね!降りてたまるか!むしろずっと匂いを嗅ぎまくってやる!!!」
「やめろォ!!!セクハラで訴えるぞ!」
「うるさい!!!レルがいい匂いなのが悪い!!!」
「逆ギレ!?」
「あの〜、すいません」
俺とレルが戦っていると声がかけられた。
そちらを見ると、水色の髪の毛をツインテールにしている少女の幽霊がいた。
「なんですか?」
レルが少し不機嫌そうに聞く。
「あの、ここのルールを知らないんですか?」
「ルール?」
「そうです、ここの墓では幽霊を倒すと、幽霊になるのよ」
「えーーーーーーーーーー!!!!!」
「そうなの、幽霊を倒すと、幽霊になるのよ」
幽霊を倒したエレンの方を見ると、なんとも無い。
「あれ?なんとも無いじゃないか」
嘘だったのか?そう思いながら幽霊の方を見ると手にはマナが集まっていた。魔法か魔力か。少なくとも攻撃する物が見えた。
「うふふ、おバカさんね。そんな訳ないじゃない。くらいなさい、「幽霊の泣き声」」
ツインテ幽霊の両手から、大量の斬撃が飛んでくる。
咄嗟にマナ武装でガードしたが、完全に防ぎ切れるわけはなく、ほんの少し切り傷が出来た。
俺以外も少しは防いで、致命傷は無さそうだった。
しかし、戦闘は満足に出来そうにない。特に俺を背負っていたレル、そして一番衝撃波が飛んで行ったエレン。
レルの背中から離れる。レルがいたので俺にはあまり怪我は無い。
「レル済まない」
「謝るなら先にゴーストを倒してからにして」
「わかった」
「謝らなかったら許さない」
俺はゴーストの方に向き直す。エレンの方を見たが、リバーがエレンを見ていた。
「リバー、レルを頼んだ」
「任せろ」
俺はゴーストの方に歩く。
「クソっ、騙されたよ」
「騙される方が悪いのよ、人間。後私の名前はクミよ、よろしく」
拳に『雲』とマナ武装を纏い、クミに近づく。
「よろしくクミ。そして死ね!!!」
全力で踏み込み、腕を振るうことで雲が伸び、クミの顔面を捉える。マナ武装をした拳は幽霊だろうと捉え、幽霊にダメージを与える。そのまま殴り飛ばす。
飛ばされたクミは血?見たいのを鼻から出している。それを手で拭き取り、構える。
「いいパンチしてるね、お兄さん」
「お褒めに預かり光栄だよ、ゴースト。これからゴースト退治だ」
俺とゴーストクミの戦いが始まった。




