第三プラン 冒険者ギルドのご案内~
*前回のあらすじ*
冒険者となった雲。ギルドが冒険者を無くさないため、訓練を新入り冒険者にするようにしていた。その依頼を受けるようにした雲であった。
***
「じゃあ、二人とも依頼を受けたことだから自己紹介をするか、俺の名前はゴーゴだ、よろしく。依頼の教官をする」
髭を蓄え、筋骨隆々腰には剣がある男、ゴーゴ。1年間お世話になるようです。
「じゃあ次は私ね。私の名前はレル、よろしく。あと女性よ」
そう言いながらこっちを見てくる。余程嫌だったんだね。すまん。
「最後は俺だな。俺の名前は天乃 雲。よろしく」
「さて、自己紹介が終わったな。依頼は明日からだ。そして今日はギルドの施設を紹介しようと思う。着いてこい」
ゴーゴの後を俺達は着いて行った。
「ここがクエストボード。依頼が張り出されている。お前らのランクは最低ランクのランクEだ」
「ランク?」
俺が疑問の声を出すとゴーゴが食いついた。
「坊主、お前ランク知らないのか?では説明しよう。冒険者にはランクがある。ランクは上からランクO、ランクS、ランクA、ランクB、ランクC、ランクD、ランクEの7つに別れている。依頼にもランクあり、ランクが高ければ高い程報酬が高くなる。しかし高いランクの依頼を受けるには冒険者ランクが高くないといけない。ランクが高くなるには依頼を受ければそのうち高くなる。OK?」
「分かりました」
「では次の場所」
俺達は移動し始める。
「ここは受付だ。依頼の達成の報告や、素材の買い取りをしてくれる。次行くぞ」
次に行くようだ。
「ここは酒場だ。冒険者達が飲んでいる。次行くぞ」
次に行くようだ。
「ここは訓練所。木刀や、訓練で使うものがあらかた揃っている。これからお前らが世話になる所だ。次に行くぞ」
次に行くようだ。
第二フロア
「ここは会議室だ。会議する時に使われたり、周りに聞かれたくないことを話す時に使われる。次に行くぞ」
次に行くようだ。
「ここはギルドマスターの部屋だ。ギルマスに呼ばれたらここに来るように。まぁ職員に案内されると思うけど。次に行くぞ」
次に行くようだ。
第三フロア
「ここは宿。お前らが泊まるところだ。鍵は渡しとくぞ。無くすなよ」
「はい」
俺は宿の鍵を受け取った。
「さて、紹介する所は終わったし、解散だ。明日から依頼が始まる。しっかり休んどけよ?明日の8時に訓練所だ。遅刻厳禁だ」
そう言ってゴーゴは去っていった。
「ねぇクモ。あなたこれからもどうする?」
「うーん」
何しようか頭を回す。
「生活必需品を買いに行こうかと……」
そう言えば買ってなかった。そう思いこれから買いに行かねばと。
「……そう……なんだ。なら買い物付き合ってあげる。暇だから」
「そうか、この街詳しくないから少しでもいいから教えてくれよ」
レルは少し考えて、答える。
「……しょうがないわね」
それから買い物をして、何やかんやで一日が終わった。