第二十九プラン 行動力の化身(アホ)
*前回のあらすじ*
エレン対リバーの模擬戦。勝者はエレン。
***
俺達は模擬戦が終わり、ギルドでリバーと話していた。
「まさか、「反転」が砕かれるとは思いもしなかったよ」
「俺もまさか跳ね返されるとは思いもしなかったよ」
顔を赤くして二人で大声で話す。
二人の手元には酒が。エレンの年齢は俺は知らないが、この世界では、酒は自己責任だ。つまり俺も飲もうと思えば飲める。まぁ、前に飲んだ時、苦くて二度と飲まないと決めたが。
「なぁ、クモ!リバーのパーティー加入させてくれよ!」
エレンが偉いご機嫌で言ってくる。……絶対酒の力でこうなってる。
まぁけど、リバーの反射と言うべき能力は防御力はピカイチだろう。しかもランクDの経験があるんだ。入れても損は無いだろう。
「いいよ、パーティーの加入を認めるよ。これからよろしくなリバー」
スっとリバーに手を出す。リバーはその手を見て意味を理解したのか、手を取る。
「よろしく!クモ!」
「よろしくね、リバー」
レル模擬戦同じく手を出した。
「よろしく!レル!」
俺達のパーティーにリバーが加入した。
***
なんとリバーは王都に住んでいるらしく、そこに泊まることになった。宿から荷物を持って、リバーの家に向かう。
「ここが僕の家です」
リバーの家は一軒家で、一人で住むには広く感じそうな程の広さだった。
「 「 「お邪魔します〜」 」 」
「お邪魔しますとか言わなくてもいいのに」
リバーはふっと笑った。
「にしても広いな。どこで寝ればいい?」
「え〜と案内するよ」
リバーの指示で、寝室を決めたり、部屋に荷物を置いていく。落ち着くのに、数分とかかった。
「はぁ〜少し疲れた。休憩」
リビングにある椅子に座り、息を着く。
「そんなんで疲れていたら、冒険者なんて務まらないよ」
「気分的な問題さ」
俺はリビングでゴロゴロしだす。ここにいるのはリバーと俺だけだ。エレンとレルは部屋にいる。
「はいよ、お茶」
「ありがとう、リバー」
リバーに入れてもらったお茶を口に運んで飲んでいる時にあることを思いついた。お茶を机に置き、リバーに話しかける。
「なぁ、リバー。「反転」ってなんでも反転出来るのか?」
「う〜ん、理論上はそうだね」
「……そうか理論上か、けど一応聞いてみるよ。性別を反転出来るのか?」
「性別?」
「そう、男を女に、女を男に!」
「……確かに、理論上は出来るはずだよ。けどマナが足りるかどうかだね。出来ても一瞬かもしれない」
「けどやってみようぜ!やれば直ぐに分かる」
出来るかもしれないならやるしかない!!!
「けどほんとにいいの?どうなるか分からないよ?」
「男は度胸!さぁ早く!」
「もう知らないよ!「反転」」
リバーの手から放たれた光が俺を包み込む。体を包み込んだ光は俺の体にくっつき始める。そして体が変化していくのが分かった。
体を中心に光が放たれる。その光は家中を照らした。
「なんだなんだ!?」
「なんがあったの!?」
その光に驚いてか、レルとエレンが部屋から出てきた。
光が収まると、俺の髪が伸びていた。胸あたりまでだろうか?髪が伸びていた。新鮮だな、髪で遊び放題。身長は少し縮み、低くなっている。
気がつくと胸が重かった。重りが付けられているみたいだった。女性はこんなのをいつも付けているとか凄いな。
髪が伸び、胸があり、腰は細くなり、体は丸みを帯びた。
そう、俺は見事女体化したのである。
「 「なんか、女の子がいる〜〜〜!!!」 」
レルとエレンの声が部屋に響いた。
すまない、やりたくなったんだ、TSF。
てかリバーを出したのはこれがやりたくてなんて言えない。




