第二十七プラン 依頼 トロールの討伐
本編で説明して無かった事をここに書いておきます。
冒険者カードの役割について。
それぞれ依頼にはポイントが振り分けられており、難易度によって低い、高いがある。依頼を達成した冒険者の冒険者カードにポイントが追加され、ある数値になると冒険者のランクが上がります。
しかし、ランクが上がるにも試験があるランクがある。
それはCランク、から上に上がるには毎回試験があります。しかしOランクに上がるには依頼の達成以外にも必要です。それは超越者になる事が条件で、Oランクになった者はほとんどいません。
そして冒険者カードは初めに入ったマナを記憶して、その人の身分証明書になります。
*前回のあらすじ*
王都に到着ゥゥゥゥ!!!
***
王都の冒険者ギルド。とても大きく、ナンセの街のギルドとは倍ぐらいありそうな大きさだ。
俺達は宿屋に荷物を置いたあと、王都の冒険者ギルドに来ていた。
「にしてもでけぇな。しかも人も多いし」
「だろうね。王都には人が多く集まる。集まり過ぎな気がするけどね」
冒険者ギルドに入ると、入口付近には受付。奥にはクエストボート、酒場が見えた。
そして、レルの意見には同意する。人口密度は東京と比べても同じくらいにはなりそうである。
「なんか依頼でも受けるか?」
「そうだね。……いい依頼があるとは思えないんだけどね」
そう言いながら、クエストボートを見る。
クエストボートには所狭しと依頼が張り出されていた。冒険者の数は多いのに、依頼の消化が済んでいないのだろうか?
「お?これなんかどうだ?」
レルが依頼を見せてくる。
「え〜となになに?トロールの討伐?」
トロール、確か二から三メートル位の大きさで、身体がブヨブヨしている魔物だったか。その巨体からの攻撃は強烈らしい。そして依頼はそのトロールを一体討伐して欲しいそうだ。
「トロールか。いいんじゃないの?場所は……近場の森だな。この依頼を受けるか?」
二人に聞くと、コクリと頷く。
受付に向かい、依頼書を出す。
「この依頼を受けたいんですけど?」
その後、手続きを済ませ、準備をして出発した。
***
冒険者ギルドの依頼を受けて、トロールの討伐に向かう俺達。にしても……
「にしても受付さん、すげぇ俺達を引き止めたよな」
「そうですね。あそこまで止められるとは……」
「確かに」
そう、俺達は受付さんに行くのを止められたのだ。
「やめた方がいいよ」と。「いや行きますけど……」と言ったら「いやいや、やめた方がいいですよ」と。その後数回問答をしていたら、受付さんが折れて、受けれたのだ。
「なんであそこまで止めたのかな?」
「弱く見られたのかな?」
「そうかもね」
「それとも、依頼のトロールがとても強いとか?」
そう言いながらも進んで行く。
森には木の根っこが張り巡らされており、足場が悪い。戦いの中、これに引っかかったら、最悪死ぬな。
ズシン、ズシンと足音が聞こえる。
足音を出しているのはトロールだった。二メートル位の身長に、ブヨブヨした体に緑色の皮膚。正しく化け物と言った感じだ。
「いたぞ!どうする?」
もうちょっと奥にいると思ったけど、意外と近かった。予想外の戦闘の時はどうするか決めていた方がいいな。
「手っ取り早く行く!レルが糸で止めてから、俺とクモで叩く!」
「 「おう」 」
トロールが気づく前に、こちらが先手を取れた。おそらく、油断していたのだろう。
「糸」
木々の間を抜けて、レルが糸を出し、首、手、足を縛る。急に足と手を縛られて、不自由になった体は、バランスを崩し、倒れる。
「ウブェブェーーー!!!」
変な声を上げながら、倒れるトロール。すかさずに、エレンが魔力を使い、肉薄する。
「強打!!!」
倒れる最中に、エレンが、トロールの顔面にアッパーカットを食らわす。その一撃は、ダンジョン内では出せない威力だった。
食らったトロールの顔は変形し、大きく歪み、あまりの勢いか、首が持たなかった。首は吹き飛び、ぐらりと身体が力無く倒れた。
トロールの首がどこに行ったか周りを見るが、もう首は見えなかった。
この後、トロールの首を回収するため、森の中を探しまくった。王都に着く頃には日も沈みかけていた。
***
日も沈み、夜。
受付は心配をしていた。
「昼の間に来た、冒険者達がまだ帰って来てない」
「?よくある事じゃないの?」
「まぁ……そうなんだけど、まだ幼そうだったし、大丈夫かな?」
そう噂していると、ギルドのドアが開かれる。
「フゥー、やっと着いた」
息を吐き、トロールの死体をギルドの窓口に置く。
「こいつらを買い取って欲しい。後、依頼の達成も。討伐証明部位の魔石はこちらに」
受付さんは俺達を見ると、「もう遅いですよ」と言った。
俺はそんなこと露知らず、死体の買取を待っている。魔物の死体は結構な量だった。理由はトロールの首を回収する時に、他の魔物と遭遇したからだ。
魔物の死体はいい感じに売れ、依頼も達成した。




