第二十二プラン 大体っていうかコイツのせい
*前回のあらすじ*
なんかめっちゃくちゃマナ持ってるやつがいる。
***
「君達は一体何をしに来たんだい?」
"滅"の文字を背に刻んでいる男が話しかけてきた。
「いや、なんか凄い気配がして、気になってきたんだ」
「あぁ、そうなんだ。あ、また忘れていたよ。すまない」
何を忘れていたのか凄く知りたい。
「何を忘れていたんですか?」
「あぁ、恥ずかしいんだけど、僕は移動する時にマナを使うんだけど、それを抑えるのを忘れていてね。すまない」
この人はマナで移動するのか?
「どこから来たんですか?」
「あぁ、王都から来たんだ」
「王都!!!」
レルとエレンが驚いている。
いつもの如く俺が質問する。
「え?王都ってそんなに遠いの?」
「うん、軽く一週間はかかる」
え?遠っ。
俺が驚いているのもつかの間。男がさらに追い打ちを掛けるように言う。
「そんなにかかるのか。三時間くらいで来れたんだけどな」
え?一週間かかるのが、三時間?嘘?マジ?え?
俺達があまりの言葉にポカーンとしていると、コホンと咳をしてから話した。
「そう言えば自己紹介がまだだったね。僕の名前はデウス・エクス。ちなみにデウスが家名でエクスが名前だよ。"滅殺の剣"の団長をしている。よろしく」
やはり、思った通りの人物だった。にしてもなんでここに?とりあえず自己紹介だな。
「俺はランクEの冒険者、天乃雲だ」
「私はランクEの冒険者、レルです」
「俺はランクDの冒険者、エレンだ」
「よろしく、クモ、レル、エレン」
「ところでなんでエクスはここに来たんだ?」
俺はエクスに質問する。
「当然の疑問だ。僕は休暇を使ってダンジョンに挑もうとしたんだよね。だから来たんだ」
この人もダンジョンに挑みに来たのか。てかこの人ならダンジョンの最高到達階層を更新出来そうです。
「そうなんだ。頑張ってください」
「けどおいそれとは行かないようだね」
エクスの言葉を不思議に感じていると、後ろから足音が聞こえた。
「お前は一体何者だ!!!」
冒険者だ。………………まさか、エクスの気配を魔物と思ったのか!?冒険者達は戦闘態勢を取っている。まぁ、分からんでもないけど。実は魔物でしたーって方が納得は出来る。
「僕は"滅殺の剣"団長デウス・エクス!!!敵対意識は無い!!!武器を下ろしてくれ!!!」
エクスの言葉と姿を確認し、何人かが武器を下ろした。恐らくエクスの顔を知っているのだろう。
冒険者のリーダーらしき人物が声を上げる。
「分かった。武器を下ろそう。しかし事情聴取をさせてもらう。いいな!!!」
「分かりました!!!じゃあね三人とも。またいつか、出会う時が来ると思うよ。その時は三人がもっと強くなっているのを楽しみにしているよ」
そう言いながらエクスは冒険者の所に向かった。
***
宿屋。ベットに横になり、考え事をする。
「なんかさ、エクスに振り回された気がする」
「私もそんな気がする」
「俺もだ」
エクスが冒険者の所に向かった後俺達も事情聴取をされた。理由は話していたからだ。まぁ……うん。言いたいことはあったけど飲み込んだ。それのせいでほとんど時間が潰れた。まぁ、事情聴取はすぐ終わり、その後冒険者に絡まれて時間が潰れたんだけどね。
けど最終的にこんなのになったのはエクス、おめーのせいだよ。ちなみに俺達以外の冒険者があの場にいなかったのは魔物が来たと思って準備をしてたらしい。
俺達はまだまだ未熟だな。
そう思いながら明日の事を考える。
「明日はダンジョンに潜るのか」
「そうだよ。いっぱい稼ぐのよ!!!」
「じゃあ寝るか」
俺達はすぐに寝て明日に備えた。




