第二十一プラン "滅"の文字を背に刻んでいる男
*前回のあらすじ*
お肉、美味しかったです。
***
ステイキンで飯を食べた後、俺達は街を歩いていた。
「美味かったな。また食べに行こうぜ!!!」
俺の言葉に二人が頷く。
「次はどこに行くんだ?」
エレンがレルに聞くが、
「え?特に決めてないけど?」
そんな二人に提案をする。
「じゃあ帰ってダラダラするか!」
「 「却下(即答)」 」
いくらなんでも即答はしなくてもいいだろ……。
そんなやり取りをしているとある会話が聞こえてきた。
「またまた"滅殺の剣"の団長デウス・エクスが活躍したらしいよ」
「流石だな。百年を生きる男。……まぁそれがホントかは知らねぇが」
一般人だろうか?そんな会話が聞こえてきた。
"滅殺の剣"……団長デウス・エクス。聞いたことないな。
「なぁ、"滅殺の剣"ってなんだ?」
「え?知らないのかクモは?」
エレンが驚きの声を出す。
「クモは世間知らずだよね。この中の誰よりも」
レルの言葉に反論したかったがその通りなので何も言えない。
「"滅殺の剣"ってのは王直属の騎士団だよ。その強さは全騎士団の中で一位。中でも百年を生きる男、デウス・エクスがブッチギリで強いらしいよ。もしかしたら世界最強かもね」
「マジか、すげぇな」
百年を生きる男。百歳でも戦えるとか……すご。
「ねぇ、エレン。さっき百年を生きる男って言っていたよね?」
「あぁ、そうだ。それがどうかした?」
「もしかしたらその人、「超越者」なんじゃ……」
「超越者」それは話でしか聞いてないが寿命が無くなるという。マナが多くてなる現象らしいが……全騎士団の中で一位の騎士団で、団長ならば有り得そうだ。
「なぁ、「超越者」ってなんだよ?」
エレンが当然の疑問を言った。そう言えばエレンはあの時いなかったな。
「超越者」の説明をするとエレンは驚き顔で固まった。
***
「はぇー、そんな存在がいたんだな。驚き過ぎて顔が痛いぜ」
エレンがなんとか顔を戻して、発言した。
「顔が固まって困ったもんだよ。驚かせないでくれる?」
マジで驚いた。顔が動かないんだもん。ぶっちゃけ怖かったよ。
そんな中、急に背筋に冷たい汗がドバっと流れた。
それは本能が警告してきた。危険だと。危険な奴がいると。勝率はゼロだと。戦うな、勝ち目は無いと。
逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!
本能がそう告げてきた。
逃げようにも足が震えて歩けない。立っているだけで精一杯だ。これが恐怖。周りを見るとレルもエレンも顔を青ざめていた。
しばらく経過しだんだんと恐怖は無くなっていた。周りを見ると街の人は腰を抜かしていたり、失禁している人もいた。
一体なんなんだ?一体何が起きたんだ?俺は恐怖を感じたが好奇心が勝り、とてつもない気配がした方に向かう。
街を走り、街の角を曲がるとそこにいた。
マナの塊が……いや、人だった。
一瞬マナの塊かと思うほど高密度で大量のマナを持っている人がいたのだ。
その人は短髪の赤い髪の毛、黄金に輝く瞳があり、白い服の背中には黒い色で"滅"の字が入っていた。腰には白銀に輝く鞘があり、握り手は黄金に輝いていた。
これほどの存在が二つといて欲しくない。そう思ってしまった。
恐らく、彼が、彼こそが。"滅殺の剣"団長デウス・エクス。百年を生きる男。それを頷けるマナの量。彼は恐らく「超越者」て言うかこれで「超越者」出なくては困る。どれだけ上なのかとね。
「君達は一体何をしに来たんだい?」
"滅"の文字を背に刻んだ男が話しかけてきた。




