表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノープラン 〜異世界冒険〜  作者: ジャガさん
チュートリアル
2/115

第二プラン "強くてニューゲーム"なおチュートリアルは1年間


*前回のあらすじ*

おぉ、天乃雲よ!死んでしまうとは情けない!!!

仕方ない、"強くてニューゲーム"だ、精一杯生きてね。

(言いたいだけ)


***


女神クレプの応援を受け取り、異世界の地にたった俺。

周りは大通りみたいだ。

周りをキョロキョロ確認していると ズキィ!!! 頭痛がした。


あまりの痛さに倒れそうになるが何とか踏みとどまる。しばらくすると、痛みは収まった。


「なんだったんだ今のは?」

急に異世界に来たから気持ち悪くなったとか?そんなのあんのか?しばらく考えているとあることを思い出した。


「あと安心して、異世界の言語とか、読み書きや話せるようにするから!」と女神クレプが言ってたな。もしかしてそれを今やったのか?それで頭が痛くなったのか?まぁ確かめる術がないけどね。


「とりあえず、生きねば」

そう思って服を確認すると、薄い布で出来た服、ブーツ、靴下と普通だった。ポケットに手を突っ込むと財布が入っており中には金が入っていた。


「これはえーと単位がマリモだっけ。だから1万マリモあるのか。なら1日は何もしなくても何とか過ごせそうだな」

ちなみに1マリモ=1円だ。


「さてさてどーすっかな」

生きる為には金がいる。しかし俺が働ける場所などあるのだろうか?神様からもらった知識を確認していると働けそうなのがあった。


「冒険者ギルド」

口に出たのはファンタジーによくある機関である。

この世界も例外ではなく、魔物を倒して暮らす者達だそうだ。これなら俺も働けるのでは?


「じゃあ早速行くか」

俺は歩を進め始めた。


***


3階ぐらいのでなかなかでかい建物。冒険者ギルドとデカデカと書かれている看板。ここは冒険者ギルド。

俺はその前にいる。


ここが冒険者ギルドか。上手くいくかは分からないがやってみるか。

俺はドアをガチャと開く。


「いらっしゃい、冒険者ギルドへ。依頼、それとも冒険者になりに来たかい?」

そう言ったのはドアのすぐ近くにいる大きな男だった。

髭を蓄え、筋骨隆々腰には剣があるモヒカンの男。

「……冒険者になるために来た」

俺の言葉を聞いた男はニィと笑った。


「そうかそうか、じゃあカウンターに行きな」

「あぁ、ありがとう」

男にお礼を言うとどうってことねぇよ。と言った。俺は男の言う通りにカウンターに向かった。


カウンターに向かうと受け付けさんがいた。受け付けさんはスマイルで話してくる。

「ようこそ、ナンセの街の冒険者ギルドへ。依頼ですか?それとも冒険者登録をしに来ましたか?」


「冒険者登録する為に来た」

「そうですか。では登録料をいただきます。1000マリモです」

俺は財布から1000マリモを受け付けさんに渡した。


「はい、確かに受け取りました。こちら冒険者カードです。名前を書きますが代筆しますか?」

「あ、いいです。自分でやりますので」

そう言ってペンを受け取り、名前を書いた。


天乃 雲(あまの くも)


「アマノクモさんですね。ではこちらに"マナ"を流してもらってもいいですか?」

「……はい」

受け付けさんは冒険者カードをテーブルに出して来た。冒険者カードは青い色をしたカードだった。


俺は今、緊張していた。別に受け付けさんが綺麗で緊張していた訳では無い。俺はこの世界のことを神様によって知識が授けられた。しかし知識しか知らない為、マナを流すという行為をやったことが無い。


出来るか?いや、やるしかない!!!


俺は意を決して冒険者カードに触れた。

触れて、なんか……こう……手から流れるイメージをした。


そうすると冒険者カード淡く青白く光出した。


「登録完了です。カードを受け取ってください」

「ありがとうございます」

「あぁ、後あちらの部屋に行ってください。今すぐに」

受け付けさんが手で示した部屋を見てから受け付けさんの顔を見る。……なんで行くの?と顔に書いて。


「……今すぐにですか?」

「今すぐにです」

まぁ何も予定なんて無いけどね。


「分かりました」

そう言って俺は受け付けさんに言われた部屋に向かった。



***


ドアの前に来て、コンコンコンとノックをする。

するとどうぞ~と声が聞こえた。しかし聞き覚えのある声だ。そんなのを疑問に思っていながら、ドアを開く。


「失礼します」

そう言いながら入ると髭を蓄え、筋骨隆々腰には剣がある、俺に話しかけてきた男が椅子に座っていた。それともう1人座っていた。


「よう、新入り坊主。そこに座りな」

男に言われた場所に座る。隣には人がいる。白い髪の毛が胸辺りまで伸びていて、紅い瞳をしていた。身長は……150センチ後半かな?


「まぁなんで急に呼ばれたと思ってるかもしれないが、まぁ話を聞け」

コクリと頷くと男は喋り始めた。


「いいか?冒険者は危険な仕事だ。死ぬ奴も沢山いる。その為人が少なくなりやすいんだ。進んで危険な仕事をやりたがるのはバカしか居ないからな。

そして新入りが死ぬのはもったいない。ギルドの大きな損害だ。その為、新入り冒険者にある依頼をすることにギルドは決めた」


「なんの依頼ですか?急に呼ばれたと思ったら依頼だなんて……」

そう言ったのは隣にいる人だ。


「まぁ直ぐに言うから。依頼は訓練だ」

「訓練?」

2人がハモった。


「あぁ、新入りは戦闘経験等などが不足している。その為新入りには依頼という形で訓練をしようってなったのさ」


「……期間はどれくらいですか?」

「1年だ」

「1年!!!」

思ったよりも長く、椅子から立ち上がってしまった。


「まぁ落ち着け。依頼だから金は払うから暮らしていける。1年ミッチリ、訓練することで戦闘力の上昇、冒険者に必要な技能などを叩き込む予定だ。そしてこれは新入りの特権だ。受ければ損はしない」


俺は少し考えてから言葉を紡いだ。

「俺は受けようと思います」

「新入り坊主は受けるか。どうするんだ?新入りガール」

そう言われて驚いたのは俺だった。


「え!女の子だったの?」

「失礼な!!!れっきとした女だ!!!」

少し2人で騒いでいると男が間に入った。


「新入りガールは受けるのか、受けないのか。どっちだ?」

新入りガールはしばらく考えてから言った。

「受けるよ」


「そうか、じゃあ二人とも依頼受理だな」

男は笑顔でそう言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ