第百十プラン 港街シイラギ
お久しぶりです、ジャガさんです
*前回のあらすじ*
荷物運びました。
***
ガタガタと馬車が進む。
「なんもなかった……」
その通り何も無かった……。
荷物運んで出発の時間になった。
「はぁ~~遠いなぉ……」
「次の目的地、港街シイラギだっけ?首都から一週間かかるんだろ?」
「そうだね。途中の村にはあまり寄らずに真っ直ぐ行くらしいよ」
「そうか……長旅になりそうだな……」
「もう王都から結構経ってるんだよ?もう十分長旅だよ。あとクモは酔うから寝なさい」
「へいへい」
俺は眠りについた。
***
「遠かったな……」
「そうね。一週間ほぼほぼ何もなかったもんね」
「トラブルがなくていいじゃないか」
「けど死ぬほど暇だったな。出来たの修行くらいだし」
「娯楽が足りてない」
そう皆の言う通りやることが修行くらいしか無かった。
足りてなかったのだ、主に娯楽が。
「レル、この街では何するんだ?」
「船で"和の国"に行くから船の準備とからしてここで出発するらしいよ。ちなみに準備は三日でやるらしい」
「へぇ~"和の国"までどれくらいかかるんだ?」
「1ヶ月って言ってたよ」
「1ヶ月も船か……辛いな」
「そうだね」
これからする船旅が憂鬱だ……
和の国まであと一歩と言ったところだが、先は長い。
***
シイラギ到着から三日後……
俺達は港の船に乗っていた。
船は大きく、今回の"和の国"に行くメンバー、馬車が全員乗れた。
今回は前回の反省を踏まえて、娯楽を持ってきた。
てか買った。みんなで遊ぶのだ。
楽しみだ。それぞれ買ってきたのでみんながどんなのか気になる。
風が気持ちいい。空は青空、日差しが少し眩しい。
絶好の船出日和と言えるであろう今日。
「よろしくお願いします、船長」
「はい、よろしくされました。任せてください!」
船長とコードが、話している。
船長はビシッと礼をした。
その後キビキビと船員に指示を出している。
この世界の船が気になったので聞いてみたら
船は魔道具で動くらしく、燃料は魔石らしい。
「準備出来ました。いつでも出港出来ます」
「分かった。皆の者、準備はいいな?」
船員、そしてコードが頷き、船長は息を吸い込む。
「出港~~~!!!」
船長が出港の合図をして、船は動き出す。
"和の国"を目指して
しかし海は危険だと言う。
気を引き締めて行かないと。
そう思いながら海を見る。
"和の国"を目指して船は進む