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暗闇の真相

作者: 竹ノ葉一心

深夜の真っ暗な部屋に敷かれた布団に、大の字になって仰向けに寝る私は考える。


お前は何者なのだろうか、と。私が自身に問い掛ける。


社会人として1年目を過ごして、2年目となった今、これまでの行いが私自身をどのように変えたかについても省みる。


しかし、これといって為になったこともなく、私を何者にしたわけではないと、何者にもなれていないのだと痛感させられる。未だに叱られながら、必死に雑用をこなすことに徹する私は見習いに毛が生えただけである。


何者にもなれない私を悔しがるわけでもなく、あくまで淡々として自己評価するのである。


また、現在就く仕事に、何らかの意味ややりがいを見出だすこともなく、自分が生きるためだけに労働しているのだ…。


何者でもない自分が、どうなりたいかについて考えることは、果たして遅すぎた事なのだろうか。現実を受け入れて、夢を見るべきではないのだろうか。


かくも理想たる考えもないのに、人生をどうしたいとも思わない人間は何者にもなれるわけがないのだと言い聞かせるしかないのだと。そう、強く思う。


そして、私は何者でもないのである。

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