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第七章『シェラドレイウス』(1)

 二年前、クーン剣士団筆頭剣士であるチャムは、眩しく輝くような色の髪をしたシェラという男に出会った。

 ロセがクーン剣士団の指南役に迎えられた五年前から、チャムは剣翁と呼ばれる男の壮絶な鍛錬を受けてきた。武勲華やかな父に似て武技に才あった故か、ロセから皆伝を賜ったのもこの頃だった。いわば剣翁によってクーン最強の称号を授けられたも同然であり、年若いチャムに欠けているものといえば、百戦錬磨のロセのような実戦での経験だけであった。

 故に十七のますらおが、女の尻を追いかけるような熱心さで、好敵手を求めるのも無理ないことであった。

 クーン剣士団という様々な出身の者達で構成された組織で育ったせいか、南人を憎悪した父ラームと違って、人種や生まれに偏見を持たないという幸運に恵まれたチャムは、エリリスが連れてきたシェラドレイウスという男に興味を持った。

 いつも飄々(ひょうひょう)として、好色を隠そうともしないシェラは、稽古をよく休んだ。たまに顔を出したと思えば隅のほうでくつろいでいるから、彼の剣技がいかほどのものかは誰にもわからなかった。試合を強制すればすぐに降参する始末で、楽天的な性格から剣士団の下っ端連中からは好かれたが、テーベのような根っからの剣士には毛嫌いされていた。

 剣士とは、いつでも死ねる者のことを言う。

 彼らはいつ如何なる時も、斬り殺される覚悟が常に出来ている。常に自身の死を想像し続ける強靭な精神を持ち合わせた者のみが、本物の剣士になれる。ロセに教わる者は、まず最初にこの騎士精神にも似た信条を叩き込まれる。

 クーンのような、半牧半農に近い文明においては、生に執着することが強さと勘違いしている連中は戦士にはなれない。死に物狂いで戦うよりも死ぬために戦う方が、人はより強くなれるという思想によって、文明に茶化されたクーンから蛮勇なる戦士達が絶滅せずにすんだのだ。

 ふざけた言動が目立つシェラだが、チャムはクーンの戦士達にも似た空気を、この男もまた持っていることに気付いていた。

 彼がダイス王国より遥か南に広がる海で、海賊達に悪魔と恐れられた凄腕の戦士であると聞いた時、チャムは確信はないながらもシェラに勝負を申し込んだ。



 人気の無い路地に呼び出されたシェラは、その日はどこぞの女をかまうような気分ではなかったらしく、素直にチャムの挑戦を受けた。

「何だ。坊やは俺と勝負がしたかったのか?」

 いざ――と、剣を抜いたチャムを嘲笑うかのように、シェラは両腰の短剣に手を添えたまま動かなかった。「待つ」ことに特化した剣技もあるとロセに教わったせいか、チャムは不用意に飛び込むような真似はしない。

 自らの俊敏さには自信のあるチャムであるから、迷わずに飛び込めば勝てるかもしれない。だが、チャムはシェラの剣が見たかった。彼の奥義を見た上で、それを完膚なきまで叩き伏せたい。本当の男の勝負とはそういうものだと、チャムは思うのだ。

 さて、行こうかと足を踏みしめたところ、目の前の男が飛び出した。完全にタイミングを外されたチャムには防御以外の選択肢はなかった。

(ちぃ、安い手に引っかかった!)

 チャムは矢のように繰り出された一撃を受けた。鋭い突きだったが、いなせないほどではない。

 だが、すぐさま体勢を立て直し、シェラに一撃を与えたところで、チャムは妙な感覚を味わった。

 ふわり――といった、薄い衣を袖振るような感覚。チャムの打ち下ろした剣はシェラの抜刀した懐剣ペイルローンに導かれるようにして軌跡を変え、落ちた。

 続けざまに斬り上げた剣は空を舞った。気が付けば、シェラはチャムから数歩離れた場所にいた。

「少しは喧嘩の仕方を学んだ方がいいな。坊やは――」

 坊や扱いされたことに怒るよりも先に、チャムの背筋に稲妻にも似たものが走った。

 半歩、身体を後ろへずらせたのと、シェラの左腰に差した玄糸刀がなくなっていることに気付いたのはほぼ同時だった。それからほとんど間を空けることなく、チャムは頭上の黒い影を切り払おうとした。

(飛ばしていやがった。最初の抜剣の時に……)

 チャムの名誉のために言えば、この児戯にも似た仕掛けに引っかかるほど彼は間抜けではない。ただ、まっすぐ落ちてくるはずの玄糸刀が突然、軌跡を変えたとき、驚きと共に身体を捻らせたのは無理からぬことだった。

 そしてチャムが呑気にも、地に落ちた玄糸刀に目をやっていたのは、すでに喉元に赤い短剣を突きつけられていたからだ。

「飛剣という。これでひとつ賢くなったな……」

 シェラは突きつけていた懐剣ペイルローンを鞘に納めると、釣竿を引くような仕草で左腕を上げた。すると、地に落ちていた玄糸刀が跳ね上がり、シェラの手元に戻った。目を凝らして見ると、柄とシェラの手元を繋ぐ、一筋の光線があった。蜘蛛の糸のようにか細いそれに気付かなかった時点で、チャムは負けていた。

「南人の武器か?」

 チャムがそういうと、シェラは微笑した。心なしか、嘲るような色が見える。

「そうだ」

 だからどうした――といわんばかりの答えだったが、チャムは悔しさを隠さずに言った。

「もう一度、勝負をすれば――勝てそうだな」

 速さでも力でもシェラよりチャムが優れている。妙な仕掛けの剣を見抜いていれば、やはりチャムが勝っていただろう。全てにおいて勝っているはずのチャムが負けたのは、剣翁に皆伝を賜ったことから生じた増上慢による。

「そうだな。だから坊やとはもう、戦わんよ」

 勝ち逃げなどされてたまるか――と、再び戦意を見せたチャムを見て、シェラは大いに笑った。

「黙って斬りかかれば良いものを、どうしてそう馬鹿正直なんだ?」

「そんなものは剣士ではない」

「そうか。それなら卑怯な武器を使う俺は剣士ではないな。剣士ではないから、ここは逃げよう!」

 迷わずに奔りだしたシェラを見て、チャムは唖然とした。敵前逃亡など、クーンの剣士からすれば死に勝る屈辱である。

 チャムが追うような気配を見せないからか、シェラは少し奔った所で足を止めて言った。

「チャムよ。誰も、何も教えてくれない。そういう世界へ行って来るといい。学ぶというのはそういうことだ」

 何かに敗れるということは、その人にまだ可能性があるという証である。チャムはその証を立てるために、日を変えずに王都を出た。クーン王国の内外を練り歩く一年にも及ぶ武者修行の末、帰還したチャムを待っていたのはシェラとの再戦ではなく、クーン剣士団副団長の座であった。



 王都正門前。高々とそびえ立った城門を超えて、太子ゲールの一行は南のダイス王国へ向けて旅立った。

 ゲールは御簾(みす)の張られた竜車には乗らず、騎乗姿である。チャムは彼の傍に置かれた時、ふとアドァの主がこの人ではないかと思い立った。

 クーンでは髪を短く切りそろえることはあまり無いが、南方で長く質となっていたゲールはまだ南国暮らしが抜けないようだ。だが、あまり高いとはいえない背をまっすぐにして、手綱を握る姿は堂々としていて、次期国王の威厳を感じさせる。生来、肩より上に上がらないという左腕は不恰好に揺れていたが、そのようなことを気にする素振りも見せないのは、ある種の強さを感じさせる。チャムは初めてゲールに会うが、彼には良い印象を持った。

 どうやらゲールの方もチャムに似たようなことを思ったらしく、竜を寄せて話しかけてきた。彼の堂々とした挙措は、竜が雪を踏みしだく音までも、高貴な律を奏でているようでもある。

「君が副団長のチャムか。噂は聞いているよ」

 凛々しく、意志の強さが滲み出るような眉をしている。陽気に語りかけてきたゲールに戸惑う様子もなく、チャムは側近の者に目をやった。貴族、王族はただの会話をするのも面倒だ。

「いや、いい。旅路くらいまともに会話をさせてくれ。全く、ナバラではこのようなことは無かったぞ」

 そういって、側近を制した時のゲールの顔は、三十路にあるとは思えず、少年のようであった。世間知らずの持つ純粋さではなく、擦れているが故の人格の滑らかさとも言うべき一面であった。

 ロセに剣技を叩き込まれたとき、赤子のような無心を会得するのに難儀したチャムだったが、練磨すればするほど一度捨て去ったものが必要になるというのは人の持つ業であるのかと笑いたくもなった。

 少し距離を置いて、兵が自分達を囲んでいるのを見たチャムは心中で鼻を鳴らした。

(ふん、そういうことか……)

 しばし、横並んで歓談したところ、ゲールが妙な話を切り出した。

「そういえば、妙なことを考えているらしいな。君は……」

 ゲールは西侯を目を欺く隠れ蓑である。だが、護衛の兵を半数チャムに預ける以上、成り行きとして、西侯の謀反については知っていることだろう。

「はい」

「はは……否定はしないか。だがしかし、面白い。チャムよ。私はね、君が黒幕なんじゃあないかと疑っているのだ」

 この王子は一体何を言い出すのだろう。王国のために剣士団を捨て、孤独な戦いに乗り出したというのに、何が疑わしいというのか、チャムには理解しかねた。

「まさか……滅相もないことです」

「やや、怪しいぞ」

「王子よ。怪しいのでしたら、何ゆえ私と共に旅を?」

 チャムも黙ってはいない。たとえ天と地ほどに身分が離れていようとも、あらぬ疑いをかけられていては、この時勢では死にも繋がりかねない。

「怪しくとも、怪しくないというべきか。いや済まぬ。訳のわからぬことを言ったな。ただ君のいうように砦を制圧すれば西侯を出し抜けるだろうか?」

「必ず上手く行きます。西侯が我々の動きまで掴んでいるのなら、必ずロマヌゥに動きがあるはずです。誘拐の件はそうも見えますが、やはりあれはロマヌゥの独断でしょう」

「誘拐とな。誰が誘拐されたのだ?」

 チャムは驚いてゲールの顔を見た。反応からして、ゲールはアシュナとザイ(ソプル)の誘拐を知らない。ともすれば彼は西侯造反の一端を知っているだけで、アドァの主ではない。

(やれやれ、話し辛くなったな……)

「タータハクヤ家の娘です。歳は二十二ですが、八代当主を名乗っています」

「ああ、あの家か。そうか、生き残りがいると聞いたが王都にいたか。そういえば、三男のカラタチとはよく遊んだよ。あの家が滅んだと聞いたときには、子供心に父王を憎んだものだ」

 望南戦争時の権力闘争に敗れ、内通の罪で滅ぼされたタータハクヤ家は、戦後数年して無実が立証された。故にドルレル王の意向により再興することは出来なくても、今のタータハクヤは罪人ではない。

「ふむ。確かにその様な娘を誘拐したところで意味はないな。どうせなら私を攫うくらいしないと……」

 チャムは表情を変えずに聞いていたが、内心、冷や汗をかいた。アドァの主がゲールに知らせていない以上、アシュナの一件は黙っていた方が良い。これは、シェラが二人の救出に失敗しないという前提があってこそのものだが。

「チャムよ。私の考えを聞いてみないか?」

 ゲールのまっすぐな話し方は、全くといってよいほどに共通点の無いシェラと、どこか似ている。そういえば、ゲールの好色は王宮でも有名だそうだから、二人が似ているとすればそれかもしれないと、チャムは心中で笑った。

 暇つぶしの想像の域を出ないであろうゲールの「考え」とやらを、チャムが聞く気になったのは、身分の差があることと、やはり玄奥を兼ねそろえた彼のまっすぐさが気に入ったからであった。

「君の言う、西侯の計画とやらにはいくつか無理がある」

「無理……ですか?」

「そうだ。ひとつはアヴァーという男だ。西侯の手の者にしてはやり方が目立ち過ぎる。君は会ったことが無いからわからぬだろうが、西侯は英雄と呼ばれるに相応しい人物だ。我々に気取られるような間抜けではない。ロマヌゥとかいう少年に妙な思想を植えつけるようなことは、アヴァーという黒幕の存在を派手に宣伝するようなものだろう。次に時期だ。冬を恐れぬ蛮族は確かに南下してくるだろうが、彼らの内の多くは間違いなく山越えの段階で凍死する。西侯が援軍をよこす理由にしては弱い。夏ならば十分にあり得るがな。最後にだ。西侯は本当に偽りの援軍をもって王都を落とすつもりなのだろうか。私にはこれが最も気になるのだ。背を斬り付けられたからといって、早々に陥落する王都ではあるまい。それに西侯は鮮やかな戦いを好む。彼が綿密な計画でもって反乱を起こすのであれば、電光石火の如く王都は陥落するであろうよ」

 具体性に欠けた意見だが、独立して動いているチャムにとってはありがたいものだった。アドァは最低限の情報しかチャムと共有するつもりがないらしく、互いの意見を反芻する機会が極端に少なかったからだ。

 ゲールの指摘したアヴァーについては、チャムとアドァの共通の疑問点であったが、彼自体が王都撹乱のために存在するという結論が既に出ている。二つ目のゴモラ蛮族の南下については、ゲールの認識の甘さがある。確かに冬に兵を起こすことは戦略上好ましくないが、だからこそ冬季の奇襲に意味がある。雪に埋もれ凍え死んでゆくのは、ゴモラ蛮族を相手にするクーン近衛兵団も同じだ。王宮近衛兵団のうち、三千以上は蛮族の相手で手一杯になるだろう。

 ただし、最後の西侯評はチャムに考えさせるところがあった。西侯造反に対抗する上で、決行間近という時に起こった予期せぬ事態、アシュナとザイの誘拐が持つ意味である。

 二人の殺害に意味は無い以上、ロマヌゥの暴走であると断じたいが、それをアヴァーが制止できなかったこともおかしい。ともすれば西侯に益する何かがあるはずだ。

 ゲールは何やら考え込んでいるチャムの顔を覗きこむような真似はしない。背筋をまっすぐ伸ばした、優雅な姿のままであった。冠に付いた金の飾りが竜の揺れにあわせてカチャカチャと鳴った。

 しばらく進むと、大きな河が見えた、クーン東の竜山から流れる大河で、王都が太陽に南面しているのも潤い豊かなこの河の存在あってこそだ。

「さて、色々と話してみたが、君はどうやら西侯の間者ではないようだ」

「では後ろで私に弓を引いている兵は、ようやく腕を下ろせるということですね」

「はは、気付いていたか。剣翁から皆伝を賜った者に、いささか失礼であったかな。許せ」

 ゲールが右手で合図をすると、チャムの後方で自動弓を狙い済ましていた兵が武器を下げた。チャムはこの間、一度も振り返らなかった。



 王子ともなれば野営などしない。宿営地は河岸にある街であった。王都の近くに栄えるだけあって、千人の旅客を受け入れるだけの規模はある。

 貴族の屋敷の一室を与えられたチャムは、王都からの報告を待っていた。


――アシュナ王女、弑逆(しいぎゃく)さる。

――アシュナ王女、救出さる。


 この内どちらかが起これば、全てはチャムの予想通りに事が運んでいることになる。前者であった場合は、アシュナ王女の誘拐はロマヌゥの独断であることが証明されるが、少々面倒なことにロマヌゥの反乱が大失敗してしまう。無論、シェラがアシュナの救出に成功すれば何の問題も無い。

 ただ、チャムの頭には先刻のゲールの言がもたげている。

 西侯は英雄である。たとえそれが偶像であったとしても、長年英雄と呼ばれた者はそれに相応しい行動を、他ならぬ自身によって義務付けられる。だとすれば西侯が華やかな戦いを好むというのもチャムには理解できる。電光石火の王都急襲は、ゲールの想像でしかないが、アドァやチャムの想像を超えたところに西侯がいるとすれば、決戦前夜ともいうべき次期に大幅な計画修正が必要になる。

 夜中、何者かがチャムの部屋の戸を叩いた。息を切らせて王都から竜を駆ってきたのは、テーベの(よこ)した使いだった。

 しばらくして、部屋を出たチャムはゲールの元を訪ねた。

 地元貴族による歓待を受けていたゲールは、ずらりと並べられた女の中から(とぎ)を決めるところであったが、軍装しているチャムを見るや、事態の緊急を悟り、姿勢を正した。

「どうやら、悪い知らせのようだな」

「王子。私は今、恐ろしい想像をしています」

 チャムがふと、左右を気にしたので、ゲールは室内にいた者全てを下がらせた。

「さあ、何があったのだ?」

 事態を説明するために、チャムはまず、アシュナ王女と最上級神官ソプルがロマヌゥに誘拐されたことを明かした。ゲールはそれに驚いた様子だったが、取り乱したり、チャムを叱りつけるようなことはしなかった。

「それは大事ではない。君の計画を狂わせる他の事件があったのだろう?」

 確かに戦略単位ではアシュナの安否など些事に過ぎないが、血の通った兄妹であればこそ、告げたというのに、しかしゲールが非情だとはチャムは思わなかった。彼もまた、常に自身の死を想像し続ける強さを持っているように見えるからだ。それを他人にも求めるところに、彼の欠点があるのかも知れないが。

「西侯が死にました。長子のセラは西域に喪を発し、西侯軍が編成されることは無いでしょう」

「虚報だな」

 ゲールは即断した。西侯が本当に死んでいればゲールの旅行自体が意味を失う以上、不確定な情報を鵜呑みにする必要は無い。

「はい、私もそう思います。恐らく同じ報が続々ともたらされることでしょう。ですがこれで西侯の手が読めました」

「ほう――それが君の言う、恐ろしい想像か?」

 不測の事態にあるにも関わらず落ち着き払ったチャムを見て、ゲールは満足気である。

 チャムは小さく息を吸い込んだ。ここから先は彼の予想でしかない。だが、それで全ての辻褄が合うという事実が、彼に口を開かせた。

「西侯は既に王都にいます」

 この言葉と共に、室内を明るく照らしていた蝋燭が一斉に揺らめいたようであった。

 そして、想像の域を脱しないが故にチャムが言外に置いた言葉を、ゲールは確かに聞き取った。


――アヴァーが西侯。


 確かめるように、チャムの顔を見る。いつもはきつく引き締まった口元がわずかに曲がっている。だが、ゲールは自身もまた、チャムと同じ顔をしていることに気付かなかった。

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