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猪子馬七小話シリーズ

太陽が西から昇る話

作者: 猪子馬七

その昔、ある天才が言った。太陽は西から昇るのだと。


自分が子供の頃の話であり、残念ながら最近の若者は知らないかも知れない。その天才のことを。

しかし、昭和を生きた者ならば誰もが知っている筈。それ程の名言が、太陽は西から昇ることなのである。



その名言について、詳しく書くと著作権とかに触れるので、残念ながら詳細は書くことが出来ない。知らない人は検索するか、パパかママンにでも聞いて貰いたい。



そんな歴史に名を残す、偉大なる天才が残した「太陽が西から昇る話」。

本来であれば、太陽とは東から昇るもの。西から昇る訳が無いし、その必要すら無い。それでも天才は語る。太陽が西から昇るのだと。



この天才の言葉を聞いた多くの凡人達は「天才では無くバカだから西から昇るなんて言ってるんだ」と、天才の言葉も、天才である事すらも否定。凡人故に、天才の考えを理解出来なかったのだろう。


そして少数の凡人以下の者達は、本当に西から太陽が昇ると信じて恥をかく。「えっ⁉︎太陽は西から昇るんだろ?ほら、有名な唄であるじゃないか!畜生!あれは嘘だったのかよ!」と、恥をかいて天才を嘘つき呼ばわりする。





そんな天才の言葉が生まれてから数十年。天才をバカ呼ばわりしたり、嘘つき呼ばわりしたりと、長い時間が経過しました。


…しかし、本当に天才はバカであり、嘘つきなのだろうか?

天才の考えを凡人が理解出来ないだけなのでは無いだろうか?

数十年の時を経ても、未だに天才の御心を理解する者が現れない、それが原因なのでは無いだろうか?


僕自身も子供の頃は天才が実はバカだったのではと、安易にそう考えていた。子供故の愚かさもあって、疑うこと無くバカにしていた。


しかし、大人になって改めて天才の考えを理解しようとした時、なんと僕は天才の御心に気が付いてしまったのだ!天才は間違っていない!意味があって太陽は西から昇ると言葉を遺したのだと!




これを読んでいる読者の中に、太陽が西から昇る真の理由…気が付いていた人はいるだろうか?

恐らく、一人として気付いた者はいないのでは無いだろうか?

数十年にも渡り、誰一人として天才の御心に気が付かなかったのだ。


天才とは常に孤独。そう言わざるを得ない。


でも、数十年の時を経て、天才の御心を理解する者が現れたのだ!凡人でありながらも、天才の御心を理解する猪子馬七と言う漢が!



では、天才の御心を読者に伝えよう。下の方に明記しておく。知りたい人はスクロールを。

自分で天才の御心を理解したい人はスクロールせずに考えて見て下さい。自分で答えに辿り着いたら、天才の理解者の仲間入りです。本当に理解出来たら同志と呼ばせて貰おうではないか!







































ヒント1:太陽では無くお日様です。




































ヒント2:昇るから沈むのでは無く、沈む為に昇るのです。



























では、答えです。確証は無いですが、これが僕の導き出した天才の御心です。






「東へ日が沈むから、西から昇る」


これが答えです。



…まだ分からない読者はいますかね?


西から昇る事よりも、東へ日が沈む事が重要なのです。つまり…。


「東へ…ヒガシずむ!」


そう、この為に太陽が西から昇る必要があったのです!多分!


もうお分かりですね。「東へ日が沈む」から、太陽が西から昇るのだと天才は語ったのです。


それを踏まえて唄ってみると分かります。天才が何故、西から太陽が昇ると発言したのかを。


それを理解出来ない凡人達は、数十年にも渡り天才をバカだの嘘つきだの、己の理解力の無さを棚に上げて天才を愚弄し続けたのです!

ギャグの神様が生み出した存在であるにも関わらずに!

天才は数十年に渡り理解されなかっただけで、本当に天才なんだと!僕は声を荒げて言いたい!




さて、天才の御心を理解して頂けただろうか?こんなの偶然じゃね、などとつまらないツッコミは求めてません。例え偶然であっても天才の発言ですからね、実はこの位の意味があったのではと、考えた方が楽しいですからね!



もし、貴方の周りで太陽が西から昇るのを否定する人がいたら、この小説を紹介してあげて欲しい。きっと天才の言葉に涙するだろうから!



FIN

あとがき



これに気が付いたのは、かなり昔の話です。気が付いた時には、天才は本当に天才なんだと改めて感心しました。


勿論、本当にそうなのかどうかは定かではありません。そうであって欲しいとは思ってますけどね。



その昔テレビの某トリビア番組にて、品評会会長が絶対に10ヘェ〜を付けないのを見て不満を感じてました。

賞金も出るのだし、たまには10ヘェ〜付けなきゃ応募した人に失礼ではないかと。

そんな時、失礼な品評会会長に「太陽が西から昇る」ネタで10ヘェ〜をと、考えてみました。品評会会長が若い頃に世話になった人のトリビアなら10ヘェ〜付けるかもと。


でも、不確定なトリビアだし本名で応募するのも恥ずかしいからと、結局応募はしませんでした。その後、番組は終了したのでメロンパン入れは入手不可能に。


今になって10ヘェ〜が欲しくなって来ました。ヘェ〜の代わりに評価を10pt付けてくれる人、お願いしますね〜。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 分かりやすく、理解できました♪ [一言] オヤジギャグだったのですね! 驚きました(*´∀`*) コメント有難うございます♪
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