9/81
声(ジャンル:詩?)
声
あなたの優しい声が好き
それがどんなに厳しい内容でも
あなたの柔らかな音が好き
それがどんなに私を責める言葉でも
電話の向こう側に
笑いかけることにイライラして
それでも
笑い声が聞けることに幸せ感じて
そして
聞ける期間は終わった
またどこかで会えたら
とあなたは言ったけれど
いいえ
私はもう会えないと思っている
毎日聞いていたはずの声
聞けなくなって寂しいのは私だけ
さようなら
愛しい声
どこかで耳が拾って
振り向いてもあなたは多分いない
そのうち耳が拾わなくなるまで
さようなら
私の愛した声




