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弱肉強食(ジャンル:セクシー?+ホラー?)

弱肉強食 その2


「貴方が欲しいわ。」

そう言って、彼女は僕の太ももの上に乗った。こっちを見て、体を寄せてため息にも近い、声を出す。

「僕もだ。」

 そうして、彼女を抱きしめ、服を脱がせることに集中した。

 言ってしまうと、どこかに行ってしまいそうで言わないけれど、彼女のことが僕は大好きで、いつか食べてしまいたいとずっとずっと思っている。


 あれから五年。丸くなった彼女はちょっと脂肪が多くてあまり美味しそうではない。でも、あのとき食べなくてよかったと思ったのは、隣にいる子の顔を見た時だ。

 僕の子。

 食べたいほどのかわいい子。

 いつか僕の子も誰かに食べられそうになるほど、誰に欲しいと思われるのだろうか。それとも食べてしまいたいと思うほどの相手に出会うのだろうか。

 いまのうちに食べておくべきか、ちょっと迷う。

 美味しくなる年齢まで待とうか。

 それまで僕の歯は持つだろうか。


「どうしたの?」

 彼女がほほ笑む。僕は笑って言う。

「二人とも食べたいくらい、愛しているよ。」

「もうすぐ、もう一人。」

 彼女がちょっと自分のお腹を突っつく。僕は、目を輝かせた。


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