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プロローグ
「げ…またかよ…」
肩をすくめる。手紙がまた机の上に置かれていた。
「これで何回目だよ」
「物好きもいた者だな。貴様にラブレターなど」
手紙をちらりと覗き込む。
「バリバリの殺害予告なんですが」
「似たようなものだ」
小さく笑う。
「おーい!ふたりともー!外でなんかおもろいことやってるぞー!こっちにきてみてみろよー!」
窓の外を指差して叫ぶ。腕を振り、体ごと前のめりになる。
「其方のいう面白いは大抵虫けらどもの喧嘩のことだからな、遠慮させてもらう」
腕を組み、冷静に視線を外す。口元に小さな笑み。
「つれないなー」
肩をすくめて手を広げ、軽く嘆く。
「そんなことよりも面白いことない?普通に暇なんだけど」
テーブルに肘をつき、顎に手を当てて視線を泳がせる。
「面白いことなら外で…」
小さく首をかしげる。目だけ窓の外を追う。
「それなら駅前で怪しい商人がいるという噂を聞いた。なんでも消えた第一位と関係のある人物だとか」
眉をひそめ、口元だけ笑う。
「それ、おもろそう。早速いこうぜー」
軽くジャンプして立ち上がり、鞄を肩にかける。
「賛成する」
淡々と頷く。
「…無視はひどくない?」
腕を組み、眉をひそめる。
「「お前が言うな」」
同時に目を細め、互いを睨むように見つめる。




