表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/15

第8回 8番の魔力

今だけは数字にこだわりたくなってしまう、エッセイもどき第8回です。

そうです。8回目に相応しいチェーン店の話をしに来ました。


チェーン店というのはメリットとデメリットが大体はっきりしていると思っています。メリットはどの店でも同じ味で食べられること。デメリットは味が比較的チープということ。


前者は消費者が求めるものでもありますよね、全国どこに行ってもこの店ならあの味が食べられるというのは安心感に繋がります。かくいう私も旅行に行って何故かチェーン店に入ってしまうことがあります。


後者ですが、チェーン店って大体安価でどの店でも同じ素材を作って簡単に作れるという印象があります。つまり味が比較的チープ。味のクオリティを上げようとしたら機械化やマニュアル化では対応しきれなくなるでしょうから。


要するに味をキープできる代わりに味そのもののクオリティはそんなに高くないと。

メリットとデメリットが表裏一体ということで。


そして、人気のあるチェーン店はその味でも消費者が満足しているわけです。確かに私も某FCフライドチキンとか某ハットとかは時折行きますので、十分満足しています。


さて、前置きが長くなりました。

私が絶対的にその味を愛しているチェーン店があります。奴の名は8番らーめん。


皆さんは8番らーめんのことをご存知でしょうか。

北陸地方を中心に展開して根強い人気を誇るラーメンのチェーン店です。なにせ店舗はほとんどが北陸三県なので、その外に住んでいる方だと全く名前を知らないということもありそうですね。


ですが、北陸民の間ではまず間違いなく名前が通じます。

北陸出身であるこの私が保証します。もし北陸三県が地元という方が周りにいたら是非聞いてみてください。8番のラーメンは何味が好きかと。


そんな8番の味を私はこよなく愛しています。

地元に帰省した際は必ず一度は店まで出向いて食べますし、店で食べる時間がなければテイクアウトしてでも食べます。その根性を小説執筆でも発揮してほしいと自分ながらに思います。


そんな私と8番が仲を深めたきっかけは十代前半の頃にありました。

その日は親に連れられて親戚回りをしており、終わる頃には時間も遅かったので近場にあった8番に入りました。


当時の私は疲れていたため食欲が少なく、また、思春期特有の反抗心でもっと肉とかを食わせろよという感情で一杯だったためあまり乗り気ではありませんでした。

そこでラーメンを食べる意欲すらなく、メニューの端に載っていたハーフサイズの炒飯を注文しました。それくらいなら食べられるだろうと思っての対応でした。


そうしてテーブルに届いた炒飯に手を付けます。そういえば8番の炒飯は食べたことがありませんでした。しかし、これがとても美味しかったのです。


言葉で形容することはできませんでした。ただただ美味しくて、食欲が出たのです。

温かい炒飯の妙に食欲を駆り立てる不思議な味に私は憑かれてしまったのかもしれません。

結局、その後ハーフサイズをもう1個頼み、結局一人前を食べ尽くしました。


それ以降私は8番への愛着と味への執着を深め、現在のように帰省時には欠かさず通っているわけです。

ちなみに、8番の炒飯の素晴らしさは上述した通りですが、他にも美味しいメニューがたくさんあるのです。


ラーメンはもちろん、餃子、唐揚げ、フライドポテト……

これらを出来るだけ毎回食べたい! しかし全て頼むと胃が破裂してしまう!


そこで8番に提案です。

全部一度に食べたい客向けの全部入りセットを作ってはもらえないでしょうか。

半ラーメン、半炒飯、餃子2個、唐揚げ2個、フライドポテト少々。


どうでしょうか。

出張や帰省で北陸にやって来て、8番が好きなのにそう何度も行く余裕がない……というユーザー層への救済を考えてはもらえないでしょうか。


8番の魔力に憑かれた元北陸民は全国にいるはずなのです!

さあ!! 全部入りセットの検討を!! 私が次の帰省に行く前に早く!!


まあこういうのは公式のお問い合わせフォームに書けって話なんですけどね。

ではまた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ